信州ブックレットシリーズ002
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16 日本経団連生物多様性宣言 これは,前文と本文があり,本文は7項目でございます。そして,それをもう少しわかりやすくした行動指針と手引きで構成されております。詳しくは,こちら(www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/026.html)で一度ごらんになっていただきたいと思います。今日は時間の関係で簡単に7つの原則の部分だけ触れさせていただきたいと思います。 原則は7つありまして,1つが「自然の恵みに感謝し,事業活動と自然循環との調和を志す」,これは一般的な考え方を示したものです。この「自然の恵みに感謝し」という部分は私も一緒に入って作らせていただいたんですが,ぜひ入れようということになりました。これ,なかなか西洋の方にはわかりづらい部分かもわからないですけれども,日本において従来から自然との共生を行ってきたことを踏まえて,その考え方を大いにアピールする必要があるだろうという一文でございます。経営トップも,こういう考え方を持って事業に当たってもらいたいというふうなことをまず冒頭で伝えております。 2つ目が,生物多様性に関しては,国内だけではなくて,グローバルな視点で考えることが必要であろうということを示しております。国内だけ見ますと,何か生態系,そんなに悪くないんじゃないかという感じはあるんですけれども,世界各地,特に途上国での破壊の状況というものを十分理解して,それから企業としましては,資源や原材料を海外に依存しているわけですから,そういう点を十分考慮して取り組んでいく必要があるだろうということです。

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