信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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付き合いで、ずっと活動を見させていただいておりますけれど、やはり、この地域ならではの活動を積極的に実施され、すごく活力があるなというふうに評価させていただいております。 今日の全体のテーマは「グリーン経営教育のこれから」ということですが、私のお話しさせていただく主題の前提は、結局、「環境というのはいったい何なのだろう」ということです。そして経営力とは、つまり経営者になるような、あるいはなれる人間を育てるということは、何が重要かということです。人間社会は、本当の話、未来が読めないのですね。ところが、「環境」という部分から眺めてみると比較的、トレンドが読みやすい。未来が読めるいろんなヒントが、いろんなところに転がっていて、それを読むか読まないか、要するに俯瞰力を持つか持たないかで、経営力が違ってくるのではないか、そういう主張をさせていただこうと考えています。つまり「環境面の俯瞰力」についてお話しさせていただきます。2030年の自動車から考える環境面の俯瞰力 それでは、スライド1を見てください。トヨタがFCV(燃料電池車)をMIRAIという名称で発売始めました。「MIRAI」という名前がすごいですけれど、何でこんなものを売り出したのだろうということです。いろんな目的、意識があるように思えるのですが、実を言いますと、ほとんどは環境問題への対応からこれは発売されたと言えます。 なぜなら2030年には、普通の内トヨタからFCVMIRAIが発売された•その理由は?•2030年には、普通の内燃機関だけでは、その頃の燃費基準(現時点から30%減?)を満たすことはできない。•電気自動車は、電力の状況にもよるけれど、多分OK。しかし、電気自動車には、(1)充電時間が長い、(2)電欠は死(?)を意味する、という解決不能の欠陥がある。•本命は、電気自動車+レンジエクステンダー、あるいは、プリウス型プラグインハイブリッド。•しかし、カリフォルニア州のZEV規制を満たすためには、内燃機関を搭載することはできない。•必然的にFCVが必要不可欠になった。3000台@2018?2スライド16

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