信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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リカ、インドネシア、それから3番目です。そして地熱の90%ぐらいは国立公園の中にあるのです。それをどうするのかということです。 地熱をやらないわけにいかないわけで、環境省が認めている斜め掘りで推進することがいいと思っています。また国立公園内は厳しい規制がありますが、それは必要と考えています。地熱発電に使うより、将来の観光資源として残しておいたほうがいいと思っています。 だから、一生懸命、斜め掘りをやればいいんじゃないかな。要するに、国立公園の外から斜めに掘っていって、下の地熱を使えばいい。最近、シェールなんかは、本当にそれで何千メートルも掘れています。観光と地熱発電の両立を考えていくことが大切です。 その代わり、それでエネルギー代はその分高くなります。私は、「エネルギー代は、皆さんの通信費と同じになる、我慢してね」と言い続けております。司会:ありがとうございます。ほかにいませんか。いらっしゃらないようなので私から質問させていただきます。すみません。 個人的なご意見を教えていただきたいのですけれど、例えば放射性物質とかは自国内処理が原則だと思うのですが、CCSについては、先生は自国内処理を優先されますか。それとも、2国間協定とか多国間協定でCCSの設置場所等を選んでいくほうがよろしいと考えられますか。いかがでしょうか。よろしくお願いします。安井:分かりました。日本のCCSに関するポテンシャルは1,400億トンぐらいです。それで、今、日本は、毎年12~13億トン排出していますので、それを全部CCSすると考えると大凡100年ですが、実際のポテンシャルはそこまでいきません。だいたい10分の1ぐらい、140億トン程度です。 しかし、CCSは本当に大変です。仮に2億トンをCCSでやろうと思45

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