信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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テーマです。 今日のお話の結論をスライド46にまとめました。それと結論に関する想定質問と回答をスライド47と48にまとめておきました。 最後に一言だけ言いたいのは、イノベーションがやはり重要だということです。このイノベーションとして、何が日本において足りないかと言うと、消費者の感性という心理的なイノベーションが軽視されていると強く指摘できます。 日本は、物(ぶつ)、モノのイノベーションばかり考えている。それだけでは駄目だということです。どういうものを、どういう人に使ってもらうかということを考えていくことがとても重要です。これが今48%一人あたりエネルギー半減一人あたりCO2半減化石燃料再エネ原子力22世紀までの先進国(含む日本)での一人あたりのCO2排出量・エネルギー消費標語:ほぼ自然エネルギーだけの2100年スライド45結論•対応すべき地球環境問題はほぼ2種類•気候変動含む淡水供給問題土地の冠水•生物多様性最悪のシナリオを早く見つける•鉱物資源は、気候変動&生物多様性との関係で配慮=具体的には3Rできるだけ水平リサイクル•ただし、鉄に限り、今世紀中は土木・建設用ニーズがあるのでカスケードリサイクルで良い•とりあえず持続可能社会へは3種の対応で•1.イノベーション消費者の感性への対応が重要•2.社会システム変更•ソフトロー=ISO26000などforGlobal Company•ハードロー=??個人的には国際環境連帯税•3.ライフスタイル変更1.と深く関係する49スライド46想定質問と回答•これから何をやれば良いのか→議論と結論の共有•UNFCCCのCOP21で2020年以降の枠組みが決まることを前提に、2030年と2050年の削減目標が例えば、25%、80%となることを仮定したとき、ここ5年間で何をしておくべきかといった議論を急ぐ。•CBDの名古屋議定書が成立したが、日本の国としての対応は遅れている。今後、新規ビジネスを考える上で、何か障害になるようなことは無いか、という議論を急ぐ。•ISO26000への対応が、製造業など、サプライチェーンの長い企業では、大きな課題になりつつある。情報を集め、自社グループの立場を考えたときに、何か準備することが無いかを検討する。ex.若年労働や生物多様性•ESG投資(Environmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治:ガバナンス))の重要性が高まっている。自社の取組をどう表現するか、方針を定める。50スライド47•どのような観点から環境あるいは地球との整合化する議論をすれば良いか•一つは、義務としての観点。例えば、政府がどのような対応を求めてくるだろうか。あるいは、経団連が定めるであろう自主行動計画の後継がどのようなものになるか。•より重要な観点が、自らの企業価値を高めるという観点:これは、内容が優れているかどうかだけでなく、公表の方法論を含めて、広報戦略に関する多面的な議論が必要。•超長期的な見通しを常に議論しておくことの「良い副作用=柔軟な人材が育つ」を無視すべきでない。51スライド4841

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