信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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要するに、日本をフロー経済の国に転換させていかなければなりません。これは化石燃料を使わないということで、自然エネルギーで成り立つ国にしていかなければなりません。まぁCCSは使うのはやむを得ないですが、化石燃料は輸入して使うことになりますので、本当は望ましくありません。フローの経済とは、地球が貯めてくれたストックは使わないということです。 資源についても、物質資源は、全てリサイクルする、再生可能資源は、再生速度の範囲内でしか使わない、生態系に依存する環境資源はかなり脆弱ですからその保全が必要です。特に、魚等は特にそうですよね。ちゃんと育ってから獲らなければならないのです。スライド44に示したような考え方で、これからは頑張ってとにかくやっていくしかない、というのが結論なのでないかと思います。これは地球のサステナビリティを保つための条件です。再生エネルギーでも、水力と地熱のように安定的に使えるものはいいと思いますが、風力と太陽の光だけで不安定ですから、若干、ベースロードがあったほうがいいかもしれないなという気もします。その点では一応、原子力も多少はあったほうが、再エネだけよりも少しいいと思います。但し今後、地球上に1,000基ぐらいの原発ができると、資源の奪い合いになる可能性があって、それは避けなければなりません。 以上のような社会の有り様を超長期、2180年までを考えてまとめたものがスライド45です。一人当たりのエネルギーとCO2排出量についてこの図に示すカーブを描きながら将来を考える、それが今の私の日本の大目標=フロー経済への転換•自然エネルギーへ化石燃料はCCSが必須•核燃料長期的には枯渇する(汚染は論外)•廃棄物(CO2、核燃料)地球の処理能力内•物質資源すべて有限「再生をする」•金属・鉱物資源→自然エネで丁寧リサイクル•再生可能資源•生物資源再生速度の範囲内で使用•淡水資源再生速度の範囲内で使用•環境資源(生態系)•各種環境維持機能かなり脆弱、保全が必要47スライド4440

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