信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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て、個人的な感じとしては、天然ガスと石油は使い切ってしまう可能性が高い、それを想定して、温暖化対策を考えておかなければいけないのではないかという気がします。 石炭は、さすがに全部使い切ると、とんでもないことになるので、余らせないと駄目だと思います。これを余らせて、その資源国にどうやって納得、理解してもらうか、これが人類の最大の課題の一つかもしれない、そう思っています。 このカーボンバジェットの考え方を、スライド12に表してみると21世紀前半では矢印の1まで排出してしまうことになり、もうほとんど出す分がなくなってしまいます(スライド42)。これは先ほど申し上げたように、2度パターンです。2.5度パターンだと、概ね石油と天然ガスは使い切る。それで、石炭は余るというパターンです。石炭まで全部使い切ると、3度へ行ってしまう。これはやめておいたほうがいいかな、という感じがするというのが私の直感です。 日本という立場を考えると、日本は今、皆さんも、よく新聞等に出ているのでご存じのとおりですが、原発が止まって以来、貿易赤字となりました。2013年で27.4兆円の鉱物性燃料を輸入しています。1週間に2隻ぐらい、超大型タンカーで石油を輸入しています(スライド43)。フロー経済への転換が必要だ このような状況はいったい、いつごろから始またのかと言うと、日45IPCCAR5WGⅠ未来永劫成立する関係現在1500GtCO221世紀前半後半300GtCO2スライド4238

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