信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
40/104

もしれない。 一番右のオイルシェールは、開発コストが低いところでも数十ドルで、高い場合は100ドルに近いのですね。ですから現状の原油価格では採算コストが、これは合っていないです。 それに対して、最近、石油資源を人類はどれだけ使うことができるかということに関する論文が多数発表されています。スライド41はその一例で、カーボンバジェットに関する論文です。この論文では「CO2」という単位で考えていますので、その点はご注意下さい。「C」つまり炭素ではありませんので。 さて、この論文ではカーボンバジェットが1,500GtCO2であると、石炭の81%、石油の42%、天然ガスの46%が、使われないで地下で残るとしています。要するに先ほどスライドの11、12で申し上げたCO2の許容排出量から考えると、そうなるということです。カーボンバジェットというと予算みたいな感じですければ、私は、むしろ最終処分地であると考えています。「最終処分地」という概念は、日本が一番強いので、日本人にはこれを使うべきではないか、カーボンバジェットより最終処分地がいいと思っています。 ただ、論文で主張しているようにうまくはいかないと思っていまし43石油系の燃料はまだまだ十分にある。ただし値段次第。スライド4044www.regjeringen.no/contentassets/17f83dcdadd24dad8c5220eb491a42b5/04_rystad_energy_production_under_2ds.pdf21世紀前半のカーボンバジェットが1500GtCO2なら化石燃料は?石炭の81%石油の42%天然ガスの46%が余剰8. August 2013CCS処理で水素源?スライド4137

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です