信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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開会挨拶柴田 匡平信州大学イノベーション研究・支援センター長(経営大学院長) 皆様こんにちは。ご多用中のところ、また土曜日にも拘わらず、信州サステイナビリティ・フォーラムにお越しいただき、厚く御礼申し上げます。本フォーラムは、信州大学イノベーション研究・支援センターが毎年実施しております信州サステイナビリティ・ウィークの一環として、過去10回にわたり開催させていただいておりまして、環境問題と持続可能性に関する種々の知見を、地域の皆様や学内外の関係者に発信する場とさせていただいております。 今回はその11回目でございまして、環境人材育成コンソーシアム(EcoLead)との共催により、テーマを「グリーン経営教育のこれから」といたしました。申し上げるまでもなく、人間社会をサステイナブルに変換してゆくうえで、企業や種々の組織が果たすべき役割は重大でございまして、当センターはその観点から大学内、とりわけ社会人大学院における環境人材の育成にひとつの大きな焦点を当ててまいりました。 すでに企業の社会的責任(CSR)のなかに環境配慮経営の要素が組み込まれて久しいわけでございますが、これまで実業界での環境問題はどちらかといえばレピュテーションの観点、あるいはリスペクタブルという観点から推進する例が多かったように感じております。しかし環境問題が今後ますます急迫するならば、5年先、10年先の経営ビジョンを考え、経営戦略を策定・実行するうえで、環境という要素はⅠ1

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