信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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なか理解できない概念ですね。 どういうことかというと、例えばサプライチェーンにおける様々なリスクをちゃんと確認しなさい。サプライチェーンにおける様々な問題をちゃんとカバーしなさいということです(スライド38)。 しばらく前にはISO26000、社会的責任に関するガイドラインが発行されました。若年労働者を使っていたとか、労働安全衛生であるとか、人権問題であったりと、この26000に抵触するような企業がNGO等から告発されるという事例が多発しています。 つい先日も『日経新聞』にも出ておりましたけれど、ファーストリテイリングが中国で人権問題、労働問題に関して告発されました。 ですから企業は、単に法律を守っていれば良いと言うことではなく、ISO26000に代表される社会的な規範について、サプライチェーンも含めて管理し、遵守していかなければならない時代になっています。「どうやってデューディリで防ぐか」なんていう言葉が分からないと、これからの時代、企業は生き残っていけなくなりつつあります。注:デュー・ディリジェンス(Due Diligence)は、一般的には「相当[適切・正当]な注意[配慮]」と訳すことができます。例えば「環境デュー・ディリジェンス」は、買収・取引等の対象企業が環境面の問題を抱えていないかどうかを調査すること。「財務デュー・ディリジェンス」は、買収・取引の対象企業が財務面の問題を抱えていないかどうかを調査すること。日本の法律用語では、「善管注意義務」がデュー・ディリジェンスにこの場合のDueDiligenceとは何か?•企業がその行動や調達にかかる意志決定により生ずる悪影響(adverse impacts)を防ぐ、又は緩和するために、サプライチェーンにおけるリスクを確認し、これに対処するためにとるステップ•サプライチェーンの実状確認•現実の又は潜在的なリスクの確認•リスク管理計画の採用とリスクへの対処•誰がDue Diligenceを実行するか?•本ガイダンスは、鉱物サプライチェーンの中で、紛争地域から調達される鉱物を供給又は使用する全ての企業に適用。41ISO26000社会的責任でも、やはりDue Diligenceが必須!スライド3835

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