信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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る資源は無いのです。これが埋蔵量ベースというものであって、2050年には埋蔵量ベースを超してしまうものが鉛、スズ、アンチモン、銀などです。特に、銅、鉛、亜鉛、金、銀、スズは、その使い方、リサイクルのあり方をちゃんと考えなければいけません。これらの資源が一番危ない、枯渇してしまいます(スライド35)。 ところでこれらの資源には、ある特徴があります。この金属の特徴って何でしょうか。これは、資料を提供していただいた資源問題の第一人者の原田先生から「必ず聞いてください」と言われていますので、皆さんにお聞きします。これらの資源の特徴とは、何でしょうか。会場からの回答:貨幣に使う。 近い! まぁいい線です。答えは「漢字がある」です。漢字で書ける、要するに昔から使っている資源で、貨幣にも使われています。だから、そういう昔から使っている金属は、やっぱり危ない、枯渇する可能性が高い、そんな感じに思っていただければいいのです。 資源問題でもう一つ考えなければならないのが、レアアースと称する希土類、特に重希土類ですね。日本もしばらく前に中国との間で問題がありました。ジスプロシウムと呼ばれる重希土類が中国から来なくなって大変だったのですけれども、これは資源の枯渇の問題ではなく、まったく別の理由でした。実はジスプロシウムは量的には十分に世の中にはあるのですけれど、中国で産出するジスプロシウムという材料には資源というリスク38原田幸明氏提供スライド3533

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