信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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から先は人口が減り、一方で農作物は一定量採れますから、豊かになる、だから、疫病が流行ったときにいかに生き延びるかが勝負という、そういう社会を人類はずっとやってきたわけです。 それが、最近はそうでもなくて、今後、人口はこのように増加していくと予想されています(スライド24)。この「これ」と記載しているのが、われわれの『地球の破綻』が書いている予測値でありまして、国連の「中位予測」より少し下を行くと考えています。国連の世界人口の推測、中位予測は、過去の実績を見ていると、やや高すぎる。それより、やや下に行くというのが経験則であります。 その人口増加の要因ですが、中位予測でみると(スライド25)、アジアの人口は2050年から減少します。中国は2020年から減少です。しかしアフリカの人口は増加し続けます。将来的にはアフリカがアジアを抜いてしまいます。これは面積を考えるとあり得ないのだけれど、そういう予測になっているのですね。ポイントは出生率です(スライド26)。そして出生率を下げるためには、これは、教育だというのが、どうも、一番、私にとって納得できることであります。なぜ、教育かと言うと、教育を受けると、いい職に就けると思う家庭では、子どもにお金をかけるのです。インドが、今まさにその状態です。要27World Population Prospects, the 2010 RevisionFigure 1:Estimated and projected world population according to different variants, 1950-2100 (billions)国連による世界人口の推計2100年まで低位予測高位予測中位予測=「2052」の予測「2050年の世界」の予測「地球の破綻」の予測は赤線これスライド2428World Population Prospects, the 2010 RevisionFigure 2:Estimated and projected population by major area, medium variant , 1950-2100 (billions)アジアアフリカ北米ここを水平に、がポイント主要地域別の人口推計中位予測スライド2528

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