信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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なエネルギーを食いますので、コストも安くはなりません。なぜ我々はエネルギーを使いたがるのか 我々は近年、大量にエネルギーを使っていますが、一体なぜでしょうか。スライド15もIPCC AR5のものですが、これはWorking Group 3の報告書です。このグラフで分かることは、GDPの増大が、結局はエネルギー消費の増大で実現されているということです。「GDP per Capita」と記載されていますが、要するに「豊か」になっているということです。 では豊かになるということは、いったい、何だったのかというと、一番大きいものは食糧、食い物です(スライド16)。 最近の皆さんが食べているものは、昔の人に比べたらあまりにもぜいたくです。どうだろう19世紀あたりまでの貴族が食べているものより、たぶん5倍ぐらい、いいものを食べていると思いますね。そういうものが食べられるようになったのは、大量に消費するエネルギーのおかげです。 それから第二は楽な生活をするためです。だいたい、今朝、東京を出て、昼には長野にいるというのはおかしい。普通だったら、歩いて来なければいけない。いいとIPCC AR5WG3エネルギー=CO2で何が起きた16一人あたりのGDPの増大スライド1517なぜ我々はエネルギーを使いたがるか•答:その2楽な生活をするため•多分、輸送。以前は歩くか馬。•ガソリン自動車:ガソリンエンジン(内燃機関)は一つのエポックを作った。1885年にダイムラーによる特許。それまでの蒸気エンジン、電気モーターを性能で凌駕。•1901年にはアメリカのテキサスで油田が発見されてガソリンの安定供給開始。•1908年には、フォードがT型を発売した。大量生産方式を採用し自動車の価格を引き下げ。その1豊かな生活とは食料だった⇒人口増加スライド1621

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