信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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考えなければいけないですね。 いずれの場合についても、何を意味するかというと、ある一定量を放出すると、もうそれ以上排出させることはできないということです。2080年には出し終わっちゃう。許容排出量はない、それから先は出せないのです。ゼロなのです。だから2090年には排出量ゼロという社会をつくらなければいけない、ということを意味するのです。 だから、それをどうするか、どのように実現させるのかという問題なのです。実を言うと、地球の大気は最終処分場であり、CO2が廃棄物なのです。こういう最終処分場って、そのうち満杯になりますね。結局、地球の大気も、ごみの最終処分場と同じで、2080年に、いずれにしても満杯になってしまいます。だから、2090年、どうするの、どこにごみを捨てるのかということです。 ここ長野県は、どうなっているのですか、ごみの最終処分場は、どれぐらい余力があるのですか。そんなことを気にしないで、みんな生活していますよね。不思議なことに・・・。スライド12は東京都の23区の最終処分場でありますけれども、残りの残余年数は50年です。2080年より手前でなくなると言われています。だけど、誰もそんなことを気にしていない。それでいいのか、そういう問題だということになります。 スライド13はIPCCのAR5(第五次報告書)にあるグラフですが、ここに何種類かカーブが書かれていますが、2度と言いますと、一番下の青い線に乗っていかなければいけないということです。この一番重大なところは何かというと、だ地球の大気は最終処分場!CO2は廃棄物13数10年後に残余容量ゼロにスライド1219

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