信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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中国ですね。 これまでに人類がどれくらい使って、どのくらいのCO2を排出したかというと、約400Gt。炭素でもって400Gtぐらいの排出量になります。 これからどうするか、それが大問題で、今までと同じ量を向こう70年~80年ぐらいで使うと仮定するとこの長方形分である700GtCが追加されて、これまでと合わせて約1,000GtCぐらいになります。 この程度で収まれば、そんなにめちゃくちゃひどい気候変動にはならないのですけれど、そうではなくて真っすぐに使用量が伸びていってしまって、あと、1400GtC相当のCO2を排出してしまうとどうなるか、そういう話であります。 スライド11が、IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:「気候変動に関する政府間パネル」)の第5次報告書の、一番肝中の肝のグラフでありまして、これ1枚あれば、もう、あとは何も要らないという重要なグラフです。 横軸は人為起源のCO2エミッションの蓄積量です。1850年ぐらいから増え始めています。縦軸が、そのころからの温度の上昇でありまして、一番左の矢印が現在です。 今後についてはグリーンとピンクの2つ矢印を書きました。左側のCO2排出量/年MtonーC/Year世界全体工業国とその他11350GtChttp://www.earth-policy.org/indicators/C52/carbon_emissions_2013700GtC2080年350GtCスライド1012IPCCAR5WGⅠ未来永劫成立する関係現在2080年どちら?どちらでもその後の排出許容量はゼロスライド1117

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