信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
18/104

降雨などに変換されたものを使えば、風力発電や水力発電。海流や海水温などに変換されたものを使えば、海流発電、海洋温度差発電。波浪発電は、大気の動きと海水の協調作業となります。このような自然エネルギーはフロー型のエネルギーですね。 スライド9にまとめたものが現在のフローで、は、太陽から莫大なエネルギーが来ておりまして、その今の全エネルギーの使用量の1万2,000倍ぐらいになります。 しかしながら、太陽エネルギーは、1/3が宇宙にすぐ戻ってしまい、地球に吸収はされたものが何とか使えるのですけれど、そのうち、われわれが使えそうなのは、運動エネルギーに変換される風とか水とか、そんなものに変換できる350TW分と、光合成分ぐらいしかありません。 地熱なんていうのもあるのですけれど、地熱のかなりの部分は核崩壊熱でできているのであり、それで、長寿命核種であるウラン、トリウム、カリウム、これはどんどん減っていますが、未だに存在しています。地球ができたときではなくて、超新星爆発でできたときに、できたものが残っていて、それが崩壊熱を出しているために、未だにあるわけです。さらに月の潮汐力なんかもありますけど、微々たるものであるかなという気はします。 従って、450TW分のうち15TW分ぐらいのエネルギー消費を、ここから最終的にはエネルギーとして何とか得ていかなければなりません。原子力なしで、これをやれるかどうかというのは、人類にとって地球のエネルギーフローとバランス赤外線CO2が吸収一部が地球へエネルギー消費15TW2012年12000倍崩壊熱、摩擦熱、ジュール熱、残留熱崩壊:長寿命核種、ウラン、トリウム、カリウム40スライド915

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です