信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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すが、それを出した上で、執筆は、私一人でやりました。何せ皆さんお忙しい方ばかりで、書いていただけそうになかったので、ちょっと腱鞘炎になりつつ執筆をいたしました。 先ほどのダボス会議の評価との比較をやってみますと、『地球の破綻』の記述は、スライド7のように分類されましたが、やはり気候変動関係が、かなり多いなという感じですね。 ダボス会議の取り上げている「財政」は、こちらは「対策費用の不足」ということでしか入っていませんが、一応カバーしているのは似たようなものだということになります。 気候変動がリスクとして大きいということは、やはり化石燃料の消費と資源問題です。そういうテーマが一番大きく、それは化石燃料消費が最大の原因であるということになるかと思います。エネルギー問題 エネルギーの話を少しだけします(スライド8)。エネルギーは、実はきちんと整理されて、理解されていないのですが、要するにPrimary Energy(一次エネルギー)、我々が使えるエネルギーは、実は3種類しかないということです。「地球の破綻」を書きました•気候変動などの八人衆の専門領域の未来像を議論し、執筆は個人的に遂行•未来の地球が破綻する形はどのようなものか•「21世紀版成長の限界検討会」の八人衆との共著•江守正多国立環境研気候変動リスク評価研究員川島博之東京大学大学院農学生命科学研究科薗田綾子(株)クレアン代表取締役原田幸明物質材料研究機構元元素戦略グループ長馬場未希日経エコロジー副編集長藤野純一国立環境研温暖化対策評価研究室松田裕之横浜国立大学環境情報研究院教授森口祐一東京大学大学院工学系研究科教授72012年12月刊スライド6リスクの大きな環境関連事象•気候変動•異常気象•水関連リスク•生態系の崩壊•自然崩壊•環境破壊•食料危機•資源経済ナショナリズム•不適切な都市化•財政危機8•気候変動•生物多様性の喪失•金属資源の枯渇•化石燃料の枯渇•人口爆発と食料危機•環境汚染•対策費用の不足ダボス会議の評価地球の破綻の記述化石燃料が最大の原因スライド713

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