信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
12/104

 次に「TZEV」(「TZEV=Transient Zero Emission Vehicle」)。これは、まあまあZEVに近いものとして、プラグインハイブリッド、あるいはレンジエクステンダーなど、かなりの距離をゼロエミッションで走れる車を意味します。 トヨタはメーカーの区分でLVM(large volume manufacturer:販売台数の多い企業)になります。つまりZEVを2%ミニマムで、TZEVを2.5%マックスだから、合わせて4.5%なのですけれど、その内訳まで規制されています。現在のLVMは6社(Chrysler、Ford、GM、ホンダ、日産、トヨタ)でありますが、2018年からHyndai、Kia、BMW、メルセデスベンツ、ワーゲンも入ります。 次にIVM(intermediate volume manufacturer)という区分が新設されて、日本でいうと、マツダ、三菱、スバルになります。IVMの場合には、全部をTZEVでもよろしい。すなわち、プラグインハイブリッドでもいいのですけれど、いずれにしても、その割合以上を達成しないとカリフォルニア州では車が売れないのです。ダボス会議の世界リスク 要するに環境規制というのは、企業にとって非常に大きなリスクになるわけで、これが将来いったいどういう動向になるのか、これを考え、予測することが重要なのです。そしてリスクには様々なものがあります。 リスクといえば、ダボス会議です。これは毎年冬にスイスで行われる会議でありますけれど。毎年、「リスクの○○年」というのを出しています。スライド3が「リスクの2015」、今年のバージョンです。 横軸に、可能性が大きいかどうか、縦軸に影響が大きいかどうかで、プロットしています。一番右上が、最も厳しいリスクですが、ここに9

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です