信州ブックレットシリーズ6電子書籍版
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うやって持ち運ぶのだろうと考えた瞬間に、ちょっとがっかりするという状況で、電欠というのは、どうしようもないですね。 この2つの欠陥があるので、たぶん電気自動車は、それ自身が本命にはならない。 本命はどうなるかというと、電気自動車にもし電気が切れたときに使える小さな発電機を積んだレンジエクステンダーという形態が現実的な解になります。現在、日本にあるそれに近いハイブリッド車は、三菱がつくっています。海外ではBMWの「i3(アイスリー)」という車。あとは、プリウス型のプラグインハイブリッド、こんなものが1つの本命になるのですけれど・・・。 ところが、世の中には変な人々というより超先進的な人々がいて、スライド2をご覧ください。カリフォルニア州のZEV規制、Zero Emission Vehicleの規制というのがありまして、内燃機関を積んだ車はZero Emission Vehicleとして認められないのですね、どんなものであっても。 従って、ZEVをつくらなければいけない。トヨタですと年間15万台の車を販売しようとすれば、2018年にはその2%である3,000台程度をZEVにしなければなりません。 ZEVというのは、水だけは排出してもオーケーですけれど、CO2を含めて完全にゼロエミッションでやることが必要です。従って、電気自動車と水素燃料電池車のみオーケー。あとは、いくら考えてもないのですね。カリフォルニア州新ZEV規制2018年~1ZEV:CO2を含めて、完全にゼロエミッション。現状だと、電気自動車と水素燃料電池車のみを意味する。TZEV:プラグインハイブリッド、レンジエクステンダーなど。かなりの距離をゼロエミッションで走れる車を意味する。LVM:Chrysler、Ford、GM、ホンダ、日産、トヨタLVM2018年から:BMW、Hyndai、Kia、Mercedes‐Benz、VolkswagenIVM(2018年に新設):Jaguar、Land Rover、マツダ、三菱、スバル、Volvoスライド28

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