信州ブックレットシリーズ5電子書籍版
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ん。生きて働き続けていたら得られたであろう所得(逸失利益)を基準にしている。1日24時間働いているわけではないので,8時間働いて8時間寝たとしても,残りの8時間は,その人のプライベートな生活があります。生命保険には,そのプライベートな生活の価値は入っていません。生命保険はあくまで,遺族への補償であるということです。 ここで言っているのは,生命保険とも違いますし,特定の命の価値でもなくて,たまたま確率的に,10万人に1人,100万人に1人,命を失うとしたら,それはどのくらいの評価額になるだろうかということです。統計的生命価値の図解 図表9に具体例として挙げてあります。仮に,「死亡率が今から5分の1に増加するとしたら,いくらで納得しますか」と言われたときに,5,000万円くれるなら,死亡リスクが5分の1だけ現状より上がってもいいと言ったとします。すごく高いリスクですが,図A~Eの死亡リスクが5分の1分ずつ増加EDCAB5分の5リスク5,0005,0005,0005,0005,0005,0005,0005,0005,0005,0005人分合計死亡リスク図表9 統計的生命価値の求め方出所)筆者作成。22

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