井上 国篤

世界を知る。自分を知る。人生が変わる。

短期留学

井上 国篤さん

農学部 森林科学科
留学種類:交換留学
留学期間:2016年 9月 ~ 2017年 6月
留学先:ポーランド ワルシャワ大学

留学先大学について

 ワルシャワ大学はポーランドの首都ワルシャワに位置しています。総合大学であり、様々な学部があります。国際色豊かでたくさんの国から留学生が来ています。特に東欧、ウクライナ、ベラルーシからの学生が多いです。授業に関して、自分の専門に関わらず、幅広く授業を履修できます。僕は生物学部としての扱いでしたが、国際学部、地学部、経済学部の授業なども履修できました。しかし、留学生がとれる科目は制限を受ける場合があります。特に、専門的な授業、例えば、生物学の実験、教育学の実習などには参加することができません。ときに、教授に無理をいってお願いをすれば、特別に受けさせてもらうこともできます。僕の場合はポーランド語でしか開講していない森林の授業を、教授サポートのもと特別に受講することができました。ワルシャワ大学の図書館はメインキャンパスと少し離れていますが、すごく立派で広いです。勉強するスペースがたくさんあり、いつも多くの学生が勉強しています。しかし、いわゆる食堂というものがないのは難点です。小さいカフェテリアはあるのですが、みんなあまり使いません。図書館の下にあるカフェテリアも少し高いので使いません。ほとんどの学生はスーパーで買ったパンを昼に食べています。留学生に対するサポートは整っており、丁寧に対応してくれます。

学習面について

 ポーランドは母国語がポーランド語なので、教授の英語レベルはそこまで高いと言えません。たまに、教授の英語を理解できないこともあります。しかし、親身になって指導してくれるため、わからないところは丁寧に教えてくれます。ポーランドの学生は自分の意見を表現するのが好きであるため、教授が話している途中でも手を挙げて質問する生徒がたくさんいます。基本的な学習スタイルが教授から何かを学ぶのではなく、学んできたことを教授が話すことと照らし合し、わからないところを質問するというスタンスであるということも影響していると思います。授業は信州大学と同じ90分授業です。最後に試験をして成績をつける授業もありますが、プレゼンテーションをして、それが授業の評価になるものもあります。

生活について

 夏は暑く、冬はとにかく寒いです。冬はいつも曇りか雨で憂鬱になります。しかし、夏はいつも晴れていて、冬にたまった鬱憤を十分に晴らせます。現地の人々はポーランド語を話します。比較的若い人は英語を話せる印象がありますが、英語で話しかけても「No English」と言われることが多々あります。ワルシャワ市内はバス、トラム、地下鉄が整備されており、交通の面では不便はないです。食生活は、イモ、パスタ、ピザなどを主食にしています。米はあまり食べないです。住むところは大学が寮を斡旋してくれます。格安です。(13000円くらい)二人部屋の寮がほとんどで、キッチン、シャワー、トイレは共同です。キッチンでみんなとご飯を食べながら会話をし、友達を作ったり、情報交換したりすることができます。寮の0階には自習室もあり、24時間勉強することができます。

留学で得たこと

 留学ではいろいろなことを学びすぎてここでは書ききれないのですが、主に得られたこととして、2つ挙げます。

 1つ目は「何とかなる」です。僕にとってポーランドが初めてのヨーロッパでしたし、長期滞在も初めてでした。英語もなかなか話すことができず、不安だらけだった中でハプニングもたくさん起こりました。寮に着いたら、英語さえ話してくれない受付の人に「あなたの部屋なんてない」と言われたり、パーティーに行ったら、アジア人というだけで、みんなから避けられたリ・・・そんな中で落ち込んだこともありましたが、それでも必ず最後には、誰かが助けてくれたり、結果的に物事がうまくいったりします。なぜかわからないのですが、もうダメだと思っても最後にはなんとかなります。逆にそのような困難な状況に立たされたときに、自分がすごく成長したのを実感するので、今では自分から困難を探しにいっています。笑 このように、「なんとかなる」ということを知れたからこそ、今どんなことが起こっても前向きにやっていくことができるのは大きな成果です。

 2つ目は「自分のやりたいことはし、そのうえで相手をリスペクトすること忘れないこと」です。日本では、自分がやろうとする前にまず、相手のことを考える傾向があると思います。これをしたら、嫌がられるかな?あれをしたら申し訳ない、など。しかし、ポーランドではまず、自分のやりたいことを優先します。そして自分はこうしたいんだというのを言葉にします。自分の意見を尊重する文化があるからです。僕も最初は戸惑いを感じましたが、そのスタイルのほうが僕に合っているのを後に感じました。そして、自分はこうしたいと伝えたうえで、相手はこう思っているということをしっかり考えます。相手のことをリスペクトします。例えば、寮でのできごととして、ルームメイトは夜型の生活で、僕は朝方の生活でした。ルームメイトは、「僕は夜に勉強とかいろいろなことをしたい。だから、朝は起きるのが遅いし、朝にあまりうるさくされるのは好きじゃない。」と言います。しかし、その真逆の意見が僕の意見です。朝色々したいし、夜うるさいと寝むれない。最初、彼は自分の意見を全面的に押し付けているように感じました。なんて無神経な人なんだと思いましたが、自分の意見ははっきり主張する文化を知り、僕は夜にうるさくされたくない、寝たいということを伝えると、「そうだよね、悪かった。じゃあ僕は夜、電気スタンドだけで勉強するし、物音もなるべくたてないようにするよ。そのかわり、君は朝を静かに頼む!」ということで話がまとまりました。自分の意見をすぐに受け入れてくれるなと思いました。このほかにも、自分のやりたいことをしっかりと伝えることで、最初は無理だと言われていたことも、やってもらえるようになることは多々ありました。これが僕の収穫です。

後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等

 まずは、交換留学というすばらしい制度を整えてくださり、全面的にサポートしてくれました信州大学のみなさん、ありがとうございました!後輩の皆さんには、ぜひ、というか、絶対この制度を利用して海外に行ってもらいたいと思います。たしかに、海外に行く方法はたくさんあります。旅行、短期留学、語学留学、海外ボランティア、海外インターンなど。しかし、この交換留学という制度は、留学先に授業料を収めることなしに、留学を経験でき、単位の互換も可能です。そして、奨学金制度が充実しており、僕はそのおかげで約1年という長い間、ポーランドに滞在することができました。日本の中にいるだけでは井の中の蛙です。一度日本を離れ、海外に長い間生活してみるだけで、見違えるように見えてくる世界が変わってきます。留学中にいろいろな国に旅行に行きましたが、そこで会う多くのアジア人は中国人か韓国人です。日本人はほとんどいませんでした。グローバル化が進んでいるご時世で、海外を知ることは必須です。ぜひこの制度を利用して海外に羽ばたいてほしいと思います。