北沢 志帆

未来とは今が入り口!

短期留学

北沢 志帆さん

教育学部 学校教育教員養成課程
留学種類:交換留学
留学期間:2015年9月~2016年6月
留学先:ポーランド ワルシャワ大学

留学先大学について

ワルシャワ大学

ワルシャワ大学

ワルシャワ大学は日本で言えば東京大学のようなポーランドを代表する名門大学です。エラスムスの制度を利用して英語プログラムに参加するヨーロッパからの留学生が多いですが、公用語のポーランド語を母国で専攻してワルシャワ大学ではポーランド語で行われる授業を受けている留学生もいました。また、ワルシャワ大学には入学試験が非常に難しい日本語学科があり、春頃行われる日本学科の合宿には日本人留学生は学習をサポートする立場として参加します。

メインキャンパスは街の中心地から公共交通機関を使って10分ほどという好立地で、その他キャンパスが市内に点在していますが、どこも定期圏内かつ30分以内に行ける範囲なので、他キャンパスで開講されている授業もとることができます。勉強スペースが充実している大学図書館がメインキャンパスから離れていることが少し不便に感じるかもしれません。ワルシャワ大学は今年創立200周年を迎えるということで、週末には様々なイベントが催されて賑わっていました。

学習面について

ポーランドは非英語圏ということもあり英語で開講されている授業には限りがあります。しかし、英語開講されている授業は自分の学部の授業でなくとも先生に直接交渉すれば大体は受講することが可能なので、融通がかなり利くと思います。留学生向けの講義は、EU関連・ポーランドの文化や歴史・国際関係・世界経済といったものが多いです。少人数講義では積極的な発言やプレゼン発表を求められることがありますが、レクチャー式の講義だとレポートでの成績評価が主です。最初は周りの留学生の知識量に圧倒されましたが、復習をしっかり行うことで余裕をもって授業に臨むことができました。ポーランド語を初級から英語で学ぶことができるので、1年間本気で学習すれば日常会話ができるようになります。また、ポーランド語開講ですがスポーツも受講することが出来ます。先生の指示が全く分かりませんでしたが、周りのポーランド人が英訳してくれたり、言葉が通じなくても共にスポーツをして喜びを分かち合うことで特別な絆が出来ました。

生活について

ワルシャワ中心地

ワルシャワ中心地

ポーランドの生活についてまず思うことは物価がとても安い。特に食費と交通費は日本の半分ほどで、大体のことに学割が効くのでとても便利です。ワルシャワは首都ということもあり、公共交通機関の本数も多く、ショッピングセンターやレストランもとても充実しているので暮らしやすいです。しかし、寒くて暗くて長い冬があることを忘れてはなりません。12月から1月にかけては、気温は最低―5度以下、日没が4時前後という日々が続きます。天気がよくても太陽が出ないので、うつ病になる人が多いという話は聞いたことがあったので、寒くても部屋から出て共同スペースで誰かと話すなどして自分なりの対策をしました。

ポーランドでは比較的快適な生活を送ることができましたが、日常生活で1番苦労したのは言語です。公用語はポーランド語かつ年齢層(年配の方々)によっては全く英語が通じません。スーパーなどでは最低限の会話ができれば問題ないのですが、私が特に困ったのは郵便局です。お金を振り込みたくて私は英語でその旨を伝えても、相手は分からないポーランド語で会話を続けようとして、互いにイライラを募らせるという出来事が何度かありました。ポーランド人の友達に付いてきてもらう、使えそうな単語をあらかじめ調べてメモしていくなど、前もって出来る努力を惜しまずすることで、互いに気持ちの良いコミュニケーションができると感じました。

留学で得たこと

おやきワークショップ

おやきワークショップ

毎日が新しい何かとの出会いで、新鮮な気持ちを持ち続けることができた留学生活で得たことは沢山あります。その中でも自分な価値観や未来像に大きなきっかけを与えたと思うのが、“人とのつながり”と“心で思い描くことを行動に移す力”です。

多くの人達とコミュニケーションをとる中で新しい価値観に触れることは勿論、逆に今まで周りに流されやすかった自分の考え方というものもはっきりと見えてくるようになりました。また、積極的に自分から話しかけたり相手の文化について興味のあることを質問し合ったりしているうちに、自然と良好な人間関係を築けたのではないかと感じます。2つ目に関しては、今までの自分では何か言い訳をつけて結局実行しなかったことを、留学中はしっかり行動に移すことができたと思います。例えば留学前からやりたいと思っていたおやき作りワークショップをやらせていただいたり、興味のあるイベントには足を運んでみたりと、少しでも挑戦してみたい!という意思があったら積極的に行動できました。また、そこから“自信”も生まれ、その自信が帰国後の今、自分の将来を真剣に考える上での新たなチャレンジ精神を生み出してくれていると思います。

留学をしたから私という人間が劇的に変わった!なんてことはありませんでしたが、ポーランドで過ごした日々は今までの人生の中で一番充実した刺激をうけた1年間だったし、そしてこれからの生きていく上でも大切なヒントをくれた貴重で素敵な忘れることができない時間であったということ間違いありません。

後輩へのアドバイス

ワルシャワ旧市街

ワルシャワ旧市街

大学生という時間も体力も十分にある時に、たくさんの経験をして豊かな感受性を大切に最大限のことを吸収した方がいいとよく言われますが、留学生活を終えた今、本当にこの言葉の通りだなと強く思います。少しでも“留学”に興味があるのならば、いつか海外いければいいやと先延ばしにするのではなく、情報収集や英語能力試験に向けた勉強をコツコツと始め、留学を夢ではなく現実のものとして真剣に考えてみて欲しいです。

既に留学が決定されている方は、留学中の大きな目標を一つ掲げておくことをお勧めします。1年間という長いようで短い留学生活ですが、海外という慣れない国で生活する中では、困難にしたり辛い想いをしたりしてネガティブになってしまうことも沢山あります。そんな時に、自分は何のために一体どんな意思を持ってこの国に来たのかということを忘れずに心の中で持っていると、次にやるべきことを冷静に考えることができ、一層充実した留学生活を送れると思います。

留学生活という人生においても貴重な時間を、生かすも殺すも自分次第です。支えてくださる周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、皆さんが胸を張って日本に帰国されることを願っています。