繊維学部研究紹介_2018
15/66

教員紹介生活に最も身近な衣服とテキスタイルを中心に「人の心を動かす価値」の解明を行っています。感性工学・ファッション工学の観点から、衣服の設計・評価方法を研究することにより、製品に対する評価や好みを決定する要因を探ったり、新しい価値を持つ製品の開発をしています。人の感性を科学することによって、新製品や新規ビジネスのきっかけとなる研究や、ものづくりの川上から川下までを考慮したものの設計・生産システムを研究しています。また、製品や設計の国際比較を通じて、設計・生産・市場のグローバル化に対応するための産業のありかたについても研究を行っています。繊維から糸・糸から布・布から衣服までの一貫した流れをコンピュータ上で設計・シミュレーションすることができるようになると、消費者のニーズに合った衣服を効率的に生産することが可能になります。将来は衣服だけでなくカーシートや工業用繊維製品など、多分野への応用が期待されます。また、開発中の自動立体裁断システムを用いることで、より手軽で安価にオーダーメイドの衣服の製作が可能であり、将来は個人対応のシステムが普及していくでしょう。メーカーの商品企画や開発担当の技術者、教育機関、製品試験機関、研究所等のほか、感性工学の専門家として、情報メディア、家電、住宅機器等で活躍しています。高寺政行教授信州大学繊維学部助手、講師、助教授を経て、2006年より現職。主な研究分野はテキスタイル、アパレルの設計・評価とファッションにおける感性工学の応用。研究から広がる未来卒業後の未来像「繊維から糸・糸から布へ」設計やデザインをコンピュータ上で上段:実物下段:シミュレーション三次元計測を用いた衣服設計と衣服パターンと物性を考慮した衣服シミュレーション見た目・着心地・風合いの評価方法の開発先進繊維・感性工学科感性工学コース感性に科学的なアプローチあなたの好みの衣服には理由がある高寺研究室研究から広がる未来卒業後の未来像教員紹介デザインにおいては、理論化された知識や方法(形式知)と、伝承しにくい目利力や創造の瞬間の力(暗黙の知識)の双方を、開発・マネジメントに活かしていかなければなりません。開発研究を通じ、言わばこの【論理×感性】を探求し続けています。デザイン開発歴:世界初のMini-Discプレーヤーを初め、生活用品から医療機器、そしてアドバンスデザインまで。デザインと言うモノ作りの統合化の過程の中から、商品開発だけでなく、システムや技術や研究の開発場面においても、新たな視点、提案が現実に行われてきています。デザインを新たな実践科学と捉えなおし、未来へ向けて様々な試みが発信されてゆく、そのような実験の場、或いは魅力開発の場として、希望が実りに生まれ変わって行くと考えています。技術開発であれ、素材研究であれ、また商品開発であれ、自らプランニングが行え、プロデュースを実行するような、プランナー、エンジニア、デザイナーと言ったカテゴリーを超えた存在になれるよう希望しています。和田功教授パイオニア(株)デザイン室勤務、ソニー(株)デザインセンター勤務、ワダデザイン・代表を経て、2012年10月より現職。主な研究分野は、プロダクトデザイン、商品計画における開発・研究。「見えないモノを、見えるようにする」を実践した「見えない音を見えるカタチでコントロールする」という新機軸の作法がそのまま商品として具現化した、遠隔地の相互会話・会議システムです。ヤマハ(株)PJP-25URアシタ・プロジェクト:明日生まれてくる子ども達が、いつか使っているだろう道具や環境、仕組みを提案してゆくプロジェクトを、学生と共に取り組んでいます。先進繊維・感性工学科感性工学コース「デザイン」、それは新たな実践科学~【論理X感性】が拓く未来~14

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る