繊維学部研究紹介_2018
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テキスタイルはアパレル用だけではなく、様々な分野で使われています。本研究室は設計や加工処理を行い、新たな機能を付与するテキスタイルの開発に関する研究を取り組んでいます。中空構造を持つ三次元テキスタイルは強化材として母材樹脂と複合されれば、クッション材や耐衝撃材として応用が可能です。また、光触媒を用いたテキスタイルの開発及びそのセルフクリーニング特性についても研究しています。また、糸間の水分移動を検討し、織物の水分移動特性をCADシステムにて予測する基礎的な研究も行っています。繊維材料、製布技術、テクニカルテキスタイルに関する専門知識を習得することだけではなく、能動的な学修を身につけ、さらに、グローバル化の視野とコミュニケーション能力を持つ人材育成を目指しています。朱春紅助教信州大学大学院を修了後、大王製紙株式会社を経て、2015年10月より現職。専門分野は繊維工学・紡織工学。主な研究分野は新しいテキスタイル開発・評価に関する研究。繊維強化複合材料は飛行機、車などの輸送機器を含む様々な分野で使われています。強化材(テキスタイル)の構造が複合材料の特性に大きく影響しています。製布技術を用いてテクニカルテキスタイルの開発及びその新たな応用に結びつくと考えています。また、糸間水分移動などの基礎研究を行い、テキスタイルCADにおいて機能性の予測に役にたつと思っています。先進繊維・感性工学科先進繊維工学コース研究から広がる未来卒業後の未来像教員紹介製布工学によるテキスタイルの応用開発21201918171615141312111098765432112345678実物図(上:正面;下:側面)構造シミュレータ組織図(一部)例1:中空構造テキスタイル例2:セルフクリーニング可能なテキスタイル裏面20.8020.8520.9020.9521.0021.0521.100153045607590Time/Min.Temperature/℃textile 1textile 2textile 3textile 4standard 1standard 2standard 3温度測定結果熱電対織物例3:熱電対織物(温度センサー技術をテキスタイルへの応用)12

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