繊維学部学部案内2018
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伝統がありながらも最先端な蚕研究で、世界に誇る日本の蚕糸業を継承していきたい。 応用生物科学科では、動物、植物、菌について広く学ぶことができ、その中でも強く興味を抱いたのが「蚕糸科学」。蚕の生態やこれまでの研究の歴史など、学べば学ぶほど、伝統的でありながらも最先端な研究だと感じました。研究室では実際に蚕の飼育も行い、美しい繭となって成果が見える喜びも体感しました。 今は、地元である群馬県で蚕糸業を継承するため、新しい蚕品種の育成や、遺伝子組み換え蚕がつくった繭の性状評価に取り組んでいます。今でもノートを見返すほど、大学での学びは今の仕事とリンクしていて、私の養蚕知識の礎です。使命感を持って、日本の蚕糸技術を後世に残し、蚕の持つ可能性を広く伝えていきたいと思っています。Q取り組んでいた研究内容は?蚕の行動や蚕の祖先と言われているクワコの生態について研究しました。研究室があった附属農場には、他の研究室も入っていたため、植物や細菌などの知識にも触れました。Q繊維学部で学んでよかったことは?蚕の研究は、とても専門性が高い分野なので、大学時代に人脈が築けたのはアドバンテージだと感じます。卒業生の先輩も多く、心強いです。Q心に残っている思い出は?興味を持った野蚕を飼育できたり、農場の畑を借りて野菜を育てたり…と、教授や技術職員の方に教えてもらいながら、いろんなことに挑戦できました。私の学生時代群馬県庁 下田 みさとさん応用生物科学科 卒業生14

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