大学概要2017
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信州大学の研究シーズや成果を、広く企業や団体に紹介し、産学官金融連携を推進する展示会を大学独自で開催しています。研究者がブースを構え、プレゼンテーションステージにも立ちます。またこの催しには、学内の研究者間の連携や、学生を研究者に育成する効果も生まれています。展示会「信州大学見本市」 「快適・健康」を目的とするウェア等の商品開発に感覚計測・評価技術は不可欠。写真は着ながらトレーニングできるというコンセプトのスポーツウェア開発で行う測定の様子。負荷をかけ締め付け加工を施したウェアを着て消費エネルギーや筋活動を調べ効果を検証しています。五感を可視化する先進繊維工学技術と感覚計測・評価技術環境・エネルギー材料、バイオメディカル、繊維・ファイバー、農学生命科学、地域ブランド…信州大学の研究領域のほぼすべての分野で、産学官、さらに金融機関との連携が加速しています。毎年300名超の銀行や自治体の職員が連携コーディネータとして研修を受け、地域企業のニーズと大学シーズとのマッチングを図る活動をしています。 医・工連携のライフイノベーション分野では、信州メディカルシーズ育成拠点に医学的解析装置を整備したほか、企業・団体からなる信州メディカル産業振興会を組織化しており、信州地域技術メディカル展開センターで、企業や医療関係者がひとつ屋根の下で研究を推進する理想的な体制が確立されています。アグリイノベーション分野では、農業の6次産業化に向けた技術開発を図るとともに人材育成教育を行う「食・農産業の先端学際研究会」が農業団体や企業・行政等と農商工連携を推進しています。また、地域の企業・団体・行政機関並びに大学の連携により設立された「伊那谷アグリイノベーション推進機構」が中山間地域の課題解決を含めた農林畜産業等の活性化を目指し、活発に活動しています。これら様々な産学官金連携の成果は、毎年「信州大学見本市」を開催し、地域・社会に広く還元されています。文部科学省「地域再生人材創出拠点の形成」プログラムに採択された、ながのブランドの商品開発が、工学部と地方自治体の協働で事業展開されています。毎年「大学は美味しい!!」フェアに出展し、信州発のユニークな食の話題を提供しています。研修を受けられた金融機関や自治体職員の方々に、「信州大学連携コーディネータ」を委嘱しています。豊富な企業ネットワークを活かし、顧客の抱える事業課題や地域ニーズと大学の研究シーズのマッチングを図り、産業界や地域課題の解決、新たな産業創出を進めています。ながのブランド郷土食信州大学 連携コーディネータ研修19

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