H29_繊維学部_研究紹介
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教員紹介エコカーの代表格として人気のハイブリッドカー。現在はガソリンを動力源とした内燃機関とモータのハイブリッドが主流ですが、化石燃料がいつの日か枯渇するのは確実で、新たなシステムの開発が急務です。こうした中、小西研究室で行っているのが、化石燃料を全く使用しない太陽電池と燃料電池によるハイブリッドシステムの開発です。研究室のメンバーが中心となって国内のソーラーカーレースにも参戦し、好成績を収めています。このシステムが実用化されれば、化石燃料の消費が抑えられ、地球環境が今まで以上にクリーンになるのです。自動車に乗せる動力源として新エネルギーを研究する場合、よりコンパクトに、より高効率にすることが求められます。太陽エネルギーや水素エネルギーの分野では、高効率化は非常に重要で、研究室での成果が自動車以外の分野へ転用されることも大いに考えられます。例えば家庭における自家発電などはすでに商品化されています。研究開発が進めば、より効率よくエネルギーを生み出すことができます。ソーラーカーレースには、車体作りの段階から開発を行い参加しています。経験を生かして自動車業界に進む学生がたくさんいます。エネルギー関連分野は注目を集めており、卒業後の進路はどんどん広がっています。小西哉教授北海道大学応用電気研究所助手、北海道立工業技術センター研究員を経て1989年より信州大学繊維学部に。主な研究分野は超伝導、マイクロマシン、新エネルギー等の電子工学。研究から広がる未来卒業後の未来像サイズW7.5cm×H4.35cm配置位置横11cm、縦2.5cm学生が設計・製作しているソーラーカー。レースで優勝経験もある。この技術を学んだ多くの卒業生が社会で活躍している学生も燃料電池開発に積極的に参加。専門知識を深めているサイズW3.6cm×H4.35cm配置位置横11cm、縦22.2cmバイオマスで燃料電池を動かすエコロジカルな研究も進行中サイズW3.6cm×H4.35cm配置位置横14.9cm、縦22.2cm機械・ロボット学科機能機械学コースさよならガソリン!次世代「太陽電池+燃料電池」ハイブリッドカー教員紹介倪(に)研究室では、スマート材料、ナノコンポジット、複合材料構造の開発と最適設計、材料の物性評価、材料システムのヘルスモニタリングなどの研究を行っています。また、バイオミメティクス手法による材料開発も行っています。主要な研究内容は、①スマート材料の開発と応用、②ナノコンポジットの開発と応用、③防音材の開発と応用、④材料・構造物のヘルスモニタリングとその関連技術の確立、⑤バイオミメティクス材料開発、⑥材料の耐久性評価、⑦超音波による材料の物性評価、⑧多機能材料の創成と評価です。倪研究室では、航空宇宙や自動車用途の複合材料、機能性材料を研究開発し、また材料・構造体の評価、計測などの研究を行っています。近年の省エネ、地球環境資源保護の観点からも、材料の軽量化、高性能化、機能化が益々要求されています。学生には、自らで実用的な新材料や遊ぶ心の材料構造体を設計でき、ナノスケールにおける材料の多機能化とスマート性能を創成できます。卒業生は、自動車など輸送関係の企業、機械、精密機器、電気機器関連企業など広範囲な分野で活躍しています。学部生の多くは、修士課程に進学しています。本人の独創性と創造力を伸ばすことを指導の目標として日ごろから心がけています。倪慶清教授京都工芸繊維大学で専任講師、准教授を経て2005年4月より現職。研究分野は、複合材料工学、力学、多機能材料の開発と応用。ナノ複合材料のTEM写真座屈損傷及び音響放射信号の検出シリカ粒子径約10nm構造体の変形予測形状記憶材料の通電加熱による(シミュレーション)形状回復及び自己修復機能研究から広がる未来卒業後の未来像 00.250.50.75100.250.50.75100.000010.0000200.250.50.751機械・ロボット学科機能機械学コース新材料:ナノ複合から多機能材料まで軽量、高性能、省エネ製品の開発20

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