繊維学部案内
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本来、自然には環境を最適にコントロールする調整能力が備わっています。今、私たちが直面している様々な環境問題は、自然が有する調整能力を超えた変化が人為的にもたらされたことによって発生しているものといえます。そのような中、地球温暖化の主要因であり、全ての生き物の源でもある二酸化炭素について、様々な角度、分野から私は研究に取り組んでいます。大気中の二酸化炭素濃度を増やさないために植物と太陽の力を使った二酸化炭素の固定や変換には植物の光合成を利用することが最も低コストな方法といえます。そのため、二酸化炭素をめぐる環境問題、エネルギー問題を解決するためには、生物の機能を利用することが有効です。工学系出身の私ですが、繊維学部には農学系、生物系の研究者が身近に存在するため、そのような研究者と協力関係を築きながら解決に向かって取り組み続けています。高橋 伸英 教授化学・材料学科 ファイバー材料工学コース粘土複合炭化物を用いた水質浄化と植物成長促進の研究生物の機能と化学の融合で環境問題解決を。バイオマスの微生物発酵を利用した熱と二酸化炭素供給の実験Fusion of chemistry and biology.17

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