繊維学部案内
16/44

オス個体において生涯にわたり精子を作り続ける『精子の種』とも呼べる精子幹細胞を研究しています。この細胞はES細胞やiPS細胞と同様の能力を持っていることが確認されており、自然に初期化する「自発的に万能化するメカニズム」の解明に取り組んでいます。山中因子の発見により、「細胞の初期化」の理解はかなり進みましたが、まだ不明な点も数多く残されています。精子幹細胞は、細胞の初期化というこれからの人類において重要なテーマに山中因子とは異なる角度からアプローチするユニークな研究対象といえます。これからは面白い「モノ」づくりに加え、みんながフォローしたくなる「コンセプト」をつくることも重要だと感じています。我々と一緒に世界へ『新しい何か』を発信しましょう。FRONTIER TECHNOLOGY先端研究は面白い。山中因子とは異なる角度から細胞の初期化へ。高島 誠司 テニュアトラック助教応用生物科学科 多能性精子幹細胞mGS(多能性精子幹細胞)キメラマウス。緑色蛍光遺伝子を持つmGS細胞をマウス胚に移植し子宮に戻すことで、生まれたマウスの体にmGS細胞に由来する組織が形成された様子。Challengean important themefor human life.16

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る