理学部案内2017-2018(全ページ)20170713
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在学生・卒業生からのメッセージCourse of Environmental Sciences学部3年田岡 作 物質循環学コースでは、フィールドワークを通して信州の豊かな自然に触れることができます。私は草津・志賀高原の実習で温泉の色に疑問を持ち、調べてレポートにまとめました。自分の目で見たものについて調べることを通して、自然の見方を学ぶことができました。身近な自然をじっくりと観察し、「なぜ?」と問いかけ考えてみることが、自然のしくみについて理解することにつながります。そして信州は、その材料がたくさん詰まっている絶好のフィールドだと思います。 また、物質循環学コースは、様々な科目を横断的に学ぶことができる贅沢なコースだと思います。私はこのコースでの学びを通して気象に興味を持つようになりましたが、それと同時に、気象現象をきちんと理解するためには、植物による蒸散などの生物的要因を考えなければならないことを学びました。このコースでは、物理・化学・生物・地学といった枠組みにとらわれない分野横断的な学習ができるので、幅広い視野で自然をとらえる力を身につけることができます。 このように、物質循環学コースは、フィールドワークを通して自然を観察する力を養い、分野横断的に科目を受講することで幅広い視野で自然をとらえる力を身に付けることができるコースです。現代社会では、ネットで手軽に情報を受信・発信できますが、そういう時代だからこそ、自分の目で事実を見極め、自分の頭でじっくりと考えることが重要だと思います。私はこのコースでの学びを通して、様々な課題に対して柔軟に対応できる能力を身に付けられればと思っています。平成28年度卒業窪田 彩香 物質循環学コースの魅力は、信州の豊かな自然を材料にして学び、視野を広げられることだと思います。高校までは授業と言えば座って先生の話を聞くものだったでしょう。当コースでは講義に加えて屋外でのフィールドワークが多く取り入れられており、大学から徒歩数分の川に始まり、周辺の山や湖で調査を行います。諏訪湖周辺の実習では、農耕地河川と湖水の成分を調べることで起こっている環境の変化を実感し、人が自然環境に及ぼす影響とそのプロセスを知ることができました。 授業では、私は地球システム分野と生態システム分野の科目をバランス良く履修するようにしています。1つのことに関して理解を深めるのも大切ですが、自然環境を考える上では多角的な視点が必要となります。例えば、湖の水質調査では、2年次の生態システム学Ⅰで学ぶプランクトンの水質への作用や、3年次の水文循環学で学ぶ水循環の知識がいかされます。両分野の講義は、実習で見た自然現象の解析につながり学びがいがあります。学年が上がるにつれ、内容が難しくなってきます。先生が話した言葉をそのまま記憶するのでなく、自分の頭の中で流れをイメージして理解するよう頑張っています。 物質循環学コースは自然科学分野を統合して学び、フィールドワークにより観察能力を身に付け、視野を広げられる学び舎です。今まで目を向けていなかった身の回りの現象にも気づけるようになります。頭の中だけでなく見て触れて楽しく学び、興味があることの知識・理解を深めてみませんか?そして、仲間や先生方と共に有意義な大学生活を送りましょう。卒業生32FACULTY OF SCIENCE在学生

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