理学部案内2017-2018(全ページ)20170713
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信州大学 理学部長市野 隆雄 就職活動で企業面接にのぞんだ理学部の学生が、「あなたが理学部でやってきたことが、この会社で何の役に立ちますか?」と聞かれたそうです。その学生は、「論理的に考えることによって、いろいろなことへ対処できる力を自分は持っています。そして、それは会社だけでなくすべてに通用する力だと思います。」と答えたそうです。 理学部は、「批判的な思考力をもった学生を育てる」ことを教育目標の一つにしています。批判的思考力の育成は、最近では大学教育そのものの目標とされることも多いですが、上に挙げたような、卒業後もそれぞれの場で問題解決に向けた独自のアプローチができる人を育ててきた理学部の教育は、それを先取りするものといえます。 理学部における教育のもう一つの特長、それは、各コースの定員が少ないことから、少人数で双方向性の高い教育が行われている点です。学生と教員の距離が近いため、演習、実験・実習科目等はもちろん、講義科目においてもインタラクティブな授業が展開されています。全学アンケートで、「もう一度学ぶとすればどの大学へ行きたいですか?」という卒業生への質問に対して、「信州大学理学部」と答えた卒業生が高い割合を占めました。これは、教員の情熱と学生のやる気が相乗効果を生む少人数教育の一つの成果と考えています。 「学ぶ」ということは、「変わる」ということです。ぜひ一皮も二皮もむけて、自分は大学でこれを学んだという自信をこの信州大学で培って下さい。02FACULTY OF SCIENCE

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