理学部案内2017-2018（全ページ）20170713

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在学生・卒業生からのメッセージ平成13年度卒業生上田 昇平　信州大学松本キャンパスは標高2000mを超える山々に囲まれており、豊かな自然がすぐそこにあります。松本キャンパスからすこし移動すれば、北アルプスの玄関口である上高地や、山岳草原のお花畑が広がる美ヶ原にアクセスすることできます。生物学コースではこういった山岳地域で野外実習を行っているので、自然の美しさ、厳しさを体験しながら、生物多様性を肌に感じることができます。こういった山岳環境には世界的にも稀な絶滅危惧種が分布しているので、生物の生態や進化を学び、研究するための絶好のフィールドといえます。　生物学コースでは、分子生物学を基礎として、遺伝学、生理学、発生生物学、最新のゲノム生物学についても学ぶことができます。生物の生態や進化を扱うマクロ分野から、生物体内の細胞、遺伝子、DNAを扱うミクロ分野の生物学までをまんべんなく学べることが大きな魅力です。　生物学コースの講義・実習で身につくことは、１）仮説検証型の実験を組み立てる能力、２）問題を発見し、解決する能力、3）得られた結果を発表するプレゼンテーション能力、４）論理的な思考力です。これらの能力を身につけ、自分の目指す目標・進路を実現させてください。学部４年山崎 遥　山に囲まれた長野県は山地性の生物多様性が際立って高く、生物学コースではそれを活かした実習が多岐に開講されています。山に登ったり、川に入ったり、入学前の想像をはるかに上回る刺激にあふれた、楽しい体験を満喫できます。実験室では動植物から微生物まで扱い、様々な分野の実験に取り組むので、琴線に触れる授業が必ず見つかります。　生物学コースに入学してからは驚きの連続でした。私のように生きものが大好きでどこか変わっている同期の学生たちが、思い思いの（かなり勝手な）意見を出しながら課題に取り組んでいきます。ぶつかり合うこともしばしばですが、私はそんななかで自分が本当に興味のあること、研究してみたいことを見つけることができました。　科目履修のほかにイベントやサークル活動を通じ、先生・先輩の区別なくあけっぴろげの交流をしています。意外な場面で、授業で抱いた疑問が氷解する貴重なお話を聞くことができます。　なにがなんでもこの生物を研究対象にしたい、生命のこんな現象を解明したい、という人もいれば、なんとなく生きものが好きだ、という人もいます。信州大学理学部生物学コースでは知りたいことを見つけ、それを追究する機会が得られます。皆さんも信州大学で生物学にひたってみませんか。在学生Course of Biology卒業生28FACULTY OF SCIENCE