理学部案内2017-2018(全ページ)20170713
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在学生・卒業生からのメッセージ平成28年度卒業生鈴木 雅史 信州大学がある長野県は、豊かな自然に囲まれていて、自然から多くを学ぶにはうってつけの場所です。地球学コースは、この自然を学習・研究の対象としており、実際の授業や調査では、野外に直接行き、自分の体験として知識を身に付けることができます。 私が印象に残っている体験としては、野外で自分だけの力で、方位磁石と筆記用具のみを使い、地層の分布を把握することができ、その地域の地質の成り立ちを明らかにしたことです。これまで私は、調査や研究というものは、機械などを使い、難しい分析を行うものだと思っていましたが、簡単な道具と自分の力で、地質の成り立ちを解明できることを知ったこの体験はとても衝撃的でした。そしてその技術を身に付けられたことをとてもうれしく思っています。加えて、授業の際に、きれいな鉱物を見られたことも印象に残っています。 また、野外実習などでは、同期と議論することも多い上に、先輩にアドバイスをもらう機会が多く、同期だけでなく先輩とも密接な関係を築くことができるのもとても良い体験だと思っています。一学年約30人という限られた人数の中で、そういった日々を過ごし、一生の友達を持てたことは自分にとって大きな財産であると思います。 地学が好きな人はもちろん、山や自然が好きな人や地球の謎を解き明かしたい人にとって、この信州大学はうってつけの場所ですし、特別な環境の中で一生ものの友達もできると思います。Course of Geology学部4年内山 しおり 「地質とは過去を知ることが出来、未来まで見通すことが出来る学問なのである」ある地質関係者に言われた言葉です。地質を勉強するって何だかカッコイイ感じがしませんか。私がモットーとしている言葉でもあります。 なぜ地質を学ぶ必要があるか?地質を学んで何の役に立つのか?私自身が地質の道に進みたいと決めた際に、周りから多く問われた内容です。信州大学で地質を学んできた今なら地質を学ぶ意義について自信を持って答えることが出来ます。私たちは家や学校などの建物内で生活し、そこに行くために道路・橋・トンネルなどを使用します。これら全てのものは建設する際に地質調査が行われています。地震や噴火などの自然災害を研究し、未来の災害を予知するためにも地質の知識が求められています。また、メタンハイドレートやシェールガスなどの新エネルギーも地質の知識を用いて取り出されます。私たちの日常生活には地質が密接に関わっており、その需要はこれからも高まっていくと考えています。4年間を通して地質を学ぶことは、これからの社会に貢献することであると気付くことが出来ました。 信州大学の地球学コースは環境を活かしたフィールドワークの多さが特徴ですが、それ以外にも資源や構造地質に関する授業もありとても興味深いです。また1学年約30人という少ない人数なので、手厚く指導を受けられることができます。環境が豊かな信州大学で地質を勉強してみませんか?卒業生在学生24FACULTY OF SCIENCE

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