理学部案内2017-2018(全ページ)20170713
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在学生からのメッセージ学部3年根本 ほのか 「もの」って何でしょう。それを究極に突き詰めていく学問が化学だと思います。それが何からできているのか、どんな振る舞いをするのか、それはなぜなのか。それが分かれば「もの」を新たに作り出し、制御し、利用することも可能になり得るのです。私はそんな化学の世界にひかれこの学問を大学で学ぼうと、信州大学理学部理学科化学コースに進学しました。 「それが何であるか。」ということを突き詰めていくには、たくさんのアプローチの仕方があります。時には物質の対称性を見極め、時には数式で電子の軌道を描き、その物質の気持ちになるのです。そのようなことを考え学ぶことは簡単なことではないですが、新たな知識によってそれまで暗記事項として頭に入れていた事柄が蜘蛛の巣のようにどんどんつながってゆく瞬間はとても楽しいものです。 大学へ進学して感じることは、学ぶ環境の大切さです。同じ本を読み知識を得るという行為に対しても1人で読むのと先生や仲間とともに読むのとでは全く違います。自分以外の人と学ぶことで新たな視点、知識などより多く学ぶことができるのです。信州大学理学部理学科化学コースでは先生に教わりながら、仲間と議論しながら、多くのことを学べる、素晴らしい環境です。きっと充実した大学生活を送れることでしょう。在学生Course of Chemistry在学生学部4年三浦 孝太 私たちが何気なく過ごしている日常は化学で満ち溢れています。花火に炎色反応が用いられていることなどは皆さんもご存じかと思います。このような現象を疑問に思い、より詳しく化学を学びたいと思われる方は、信州大学理学部理学科化学コースへの入学をお勧めします。私は高校生の時に化学を好きになり、もっと専門的なことを学びたいと思い入学することを決めました。 大学での勉強は皆さんが考えているように難しく、時にはいくら考えても答えが出ないときもあります。しかし、先生方に教えていただいたり、同級生と一緒に考えたりすると答えにたどり着くことがあります。大学の教科書の問題には基本的に解答がないこともあり、苦労して出した答えが正解だとわかった時の達成感はとても大きいものです。 信州大学理学部理学科化学コースでは2、3年次に週2回の実験がありますが、今まで名前だけしか知らなかった試薬や反応を用いることが多くあります。自ら体験することで、疑問に思った点などを考察し、これにより新たな経験や知識を得ることが出来ます。4年次には、それぞれ別の分野の研究室に配属され、未知の現象について研究することになりますが、この時に3年間で得た知識や経験は自分にとってとても大きいものになります。 私は大学に入学してから3年が過ぎましたが、本当に毎日が刺激的で、さらに化学が好きになりました。化学に少しでも興味のあるかたは、大学で4年間勉強することで、きっと化学を好きになると思います。20FACULTY OF SCIENCE

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