第4回 信州大学見本市 知の森総合展2017 出展シーズ抄録集
81/102

毛髪の脱色・染色によるダメージの原因を探る毛髪の脱色(ブリーチング)の推定反応機構巽広輔学術研究院准教授(理学系)理学部理学科化学コース分析化学研究室mail: tatsumi@shinshu-u.ac.jp 巽広輔毛髪の表面に微量存在する鉄(Fe)が触媒となり、脱色剤中の過酸化水素(H2O2)からヒドロキシルラジカル(・OH)が生じ、それが毛髪のメラニン色素を分解すると考えられている。毛髪の脱色・染色により、毛髪や頭皮がダメージを受けることが知られていますが、その反応機構については詳しく知られていません。当研究室では、このようなダメージの原因物質の一つと推定されているヒドロキシルラジカルを高感度に検出する方法について研究しています。私たちの方法を用いれば、アルカリ性溶液中で、毛髪のような不溶性物質を含んでいてもそのまま、ヒドロキシルラジカル発生が連続的に測定できます。電気化学測定装置ライフサイエンス7ライフサイエンス7979

元のページ  ../index.html#81

このブックを見る