第4回 信州大学見本市 知の森総合展2017 出展シーズ抄録集
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カラー画像の特徴を利用して、より自然な処理結果を!画像処理研究室電子情報システム工学科白井啓一郎mail: keiichi@shinshu-u.ac.jpホームページ:wwell.cs.shinshu-u.ac.jp/~keiichi/index_j.html画像処理研究室カラーライン特徴を利用したノイズ除去画像の各画素の色は、陰影変化や色の混合によって、直線的に変化します。右図では局所的な領域のR,G,B 値が三次元色空間(R,G,B) で直線的に分布することを示しています。見栄えの良い画像ほど、この分布がはっきり現れます。この特徴は、三色以上のマルチスペクトル画像にもあらわれ、この特徴を利用することで、従来法に比べて良好なノイズ除去結果が得られます(下図参照)。左から順に、原画像、ノイズを付加した画像、VBM3D法の結果、VBM4D法の結果、提案法の結果複数枚の画像の合成・色変換単一の画像のみを用いた復元処理には限界がありますが、撮影条件の異なる複数枚の画像を用いれば、見栄えの良い画像を生成できます。右図では、撮影に失敗した顔写真の肌色を自動で修正しています。従来法では、意図したように色が変わらない、顔以外の背景の色も影響を受けるなどの問題が生じています。参照画像この色に近づけたい撮影に失敗した画像NRDC法ACM TOG’11Jaesikらの方法IEEE CVPR’16提案法電子・情報・通信1電子・情報・通信4646

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