第4回 信州大学見本市 知の森総合展2017 出展シーズ抄録集
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出展者世界の豊かな生活環境と地球規模の持続可能性に貢献するアクア・イノベーション拠点作成例信州⼤学国際科学イノベーションセンター(AICS)COI プログラムとは・・・10年後、どのように社会が変わるべきか、⼈が変わるべきか、その⽬指すべき社会像を⾒据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発を⽀援するもので、現在、全国で18の中核拠点が採択されています。≪提案機関≫信州⼤学⽇⽴製作所東レ昭和電⼯物質・材料研究機構⻑野県≪参画機関≫理化学研究所⾼度情報科学技術研究機構北川⼯業トクラス栗⽥⼯業≪COI-S拠点≫海洋研究開発機構ソニーコンピュータサイエンス研究所中央⼤学信州大学など研究機関が持つ革新的な炭素素材・繊維素材の研究成果と、長野県などの企業が持つものづくり技術を活かした産学官連携により取り組んでいるのが、最長9年間にわたる国家プロジェクト「アクア・イノベーション拠点(COI)」です。信州大学、日立製作所、東レ、長野県などが国に共同提案し、2013年10月に全国12か所(現在は18か所)の拠点の一つとして採択されました。その中核拠点が、長野市若里にある信州大学国際科学イノベーションセンター(AICS)です。ここでは、2030年に世界人口が80億人を超え、各地で水不足が予想される将来を見据え、「世界中の誰もが十分な水を手に入れられる社会」の実現を目指し、イノベーションを生み出す試みがオールジャパン体制で進められています。プロジェクトが構想するのは革新的な「造水・水循環システム」。水不足を解消するための水源として「海水」「随伴水」「かん水」の三つを掲げ、その脱塩に使える革新的な逆浸透(RO)膜の研究開発に取り組んでいます。高分子を用いた従来のRO膜は日本企業が世界シェアの大半を占め、日本の”お家芸”として有名ですが、高圧ポンプのエネルギー消費が大きくコスト高になるなど、開発途上国に普及させるには課題がありました。信州大学が得意とするナノカーボンを使った革新的なRO膜が実用化されれば、海水淡水化が世界中で”使える技術”となり、水不足の解消につながると期待されており、すでに有力な膜の候補についてのプレスリリースが行われています。詳しくは以下のホームページまで、どうぞ。http://www.shinshu‐u.ac.jp/coi/世界の豊かな生活環境と地球規模の持続可能性に貢献するアクア・イノベーションTEL: 026-269-5763Email: coi_info@shinshu-u.ac.jp(2016年3⽉現在)特別展示122020特別展示ブース

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