2017環境報告書
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58環境報告書2017表紙イラスト等募集にご応募いただきありがとうございました。惜しくも表紙イラストには採用されませんでしたが、佳作作品をここで紹介させていただきます。信州大学では、1998年4月に工学部環境機能工学科を設置してから現在に至るまで、長年にわたり環境マインドをもつ人材の養成に取り組まれています。その取り組みの結果、特集の「環境と生きる人づくり」にもあるように、様々な問題や課題に対して、信州大学で培った環境マインドを常に意識し、考え抜き、行動して結果を残されていることは、とてもすばらしいと感じました。各キャンパスで実施されている様々な環境活動を地道に継続されていることが、このような人材を着実に育成する手段の一つになっていることが理解できました。今回この報告書で印象深かったのは、特集の「信州ESDコンソーシアムについて(ESDを知っていますか?)」でした。ESDは『持続可能な開発のための教育』と訳されており、このESDを推進するにあたり、県内のユネスコスクールやESD関係者との交流を行うなど、積極的な活動を行われています。非常に重要な活動ですし、今後更に高度な人材育成に繋がることが期待できる取り組みだと感じました。トピックスにISO14001の認証返上について掲載されていました。信州大学では、平成13年にISO14001の認証取得をされ15年間活動されてきましたが、この間に「培ってきた豊かな経験をもとに独自の環境マネジメントシステムの構築が可能と判断し」今年度をもって認証を返上されるとのこと。大変大きな決断だと思いますが、そこに至る経緯・議論の内容等もう少し詳しく説明していただけたら、私たちも自らの活動を振り返る意味で有意義ではないかと感じました。独自のシステム構築は簡単にできることではないと思いますが、更に高いレベルのシステム構築を期待しています。環境データのページで、電気、ガス、上水道、重油、紙の使用量と環境会計の実績が掲載されていますが、増減の理由や問題点・課題について説明していただいたらもっとわかりやすくなると思います。また、各取り組み事項に対して1年間の具体的な削減目標数字を掲げて対策し、目標を達成したのか未達成だったのか結果が記載されていません。今後は独自の環境マネジメントシステムでの運用をされると思いますが、具体的な目標数字と対策内容を掲載されることで削減に対する意欲が違ってくるように感じます。最後に、弊社でも環境活動を行っていますが、まだまだ課題がたくさんあります。今回、信州大学での取り組みを読ませていただき、多くの刺激を受け参考にできる取り組みもあり、いい機会を頂いたと大変感謝しています。京セラ(株)長野岡谷工場総務部環境安全課 谷井 善昭佳作作品 田上 綾香さん(理学部3年)応募作品紹介第三者からのご意見

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