2017環境報告書
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12信州大学教育学部附属松本中学校信州大学教育学部附属松本中学校は、生徒数約480名の中学校です。附属松本中学校は昭和22(1947)年に長野師範学校女子部として創立し、2011年に長野県内で初めて、ユネスコスクールに登録されました。附属松本中学校は、2014年度ユネスコスクール世界大会-第6回ユネスコスクール全国大会-で優良実践校に選ばれ、2015年12月には、パリで開催されたCOP21とあわせて開催されたユネスコ主催の気候変動教育に関する国際セミナーの代表校にも選出されました。附属松本中学校では、ESDで育まれる能力や態度を視点として、教科横断的なカリキュラムを構想し、教科の枠にとらわれない多面的・多角的な学びを実践しています。また、総合的な学習の時間では学級ごとに地域の伝統文化や地域が抱える課題を解決することなどを活動テーマとして立ち上げ、学級の仲間と対象に向き合い、活動にのめり込んでいく学びを通じて、問題解決の力を育んでいます。また生徒会が中心となって、地域のために取り組めることや学校目標である「たくましく心豊かな地球市民」として取り組めることを考え、実践しています。教科横断的なカリキュラム【理科+(技術)】なぜ冷蔵庫は冷えるのか? 長野県中野西高等学校中野西高校は、四季豊かな自然環境に恵まれた中野市に位置する、 生徒数約700名の全日制普通科高校です。学校行事が盛んで、毎年5月初旬に行われる地域清掃活動COL(クリーンオリエンテーリング)は、学校設立当初からの伝統ともなっています。中野西高校は、2015年度に、県内高校初のユネスコスクールに認定されました。ESDを推進するため、「ESDプロジェクトチーム」を立ち上げ、職員12名が企画運営や立案などに取り組んでいます。ESDの実践として、志賀高原や地域をフィールドとした自然環境保全活動や、アジア地域を中心とした国際交流などを行っています。またユニークな取り組みとして、1月末の一週間、ユネスコに関連する活動に集中的に取り組む「ユネスコウィーク」を設けています。最初の年のユネスコウィークの企画は教員や地域のステークホルダーが中心でしたが、2年目となった2017年からは、生徒たちの自主的な取り組みが目立ち始めています。恒例となった地域清掃活動COL(クリーンオリエンテーリング)志賀高原で外来植物の駆除活動に参加ABMORI植樹活動ではリーダーとして活躍地域の温泉街の活性化活動企画・運営地域の伝統工芸を継承する活動執筆:水谷 瑞希(教育学部附属志賀自然教育研究施設 助教/信州ESDコンソーシアム ESDコーディネーター)

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