総合人間科学系研究紹介
26/36

22総合人間科学系学生相談センター研究から広がる未来卒業後の未来像学生相談センター学生相談センター入口筑波大学大学院修士課程体育研究科体育方法学専攻、浜松大学大学院修士課程臨床心理学専攻修了。長年、アスリートの心理臨床現場で心理サポートに従事。スクールカウンセラー、大学学生相談を経て、2015年より現職。臨床心理士。田口 多恵 助手出会いを大事にしてほしいです。出会いとは、人との出会いだけでなく、自分の中で抱える悩み・感性などの自分との出会い、文学・スポーツ・音楽・自然…等、色々あるでしょう。それらから自分を創り続け豊かな生を歩むことを応援しています。人の理解には、言葉による言語的表現だけでなく非言語的表現をそこに加えることで世界が広がります。非言語的表現は、所作やたたずまい、絵画やものづくり等々さまざまです。また、表現することは「こころ」と「身体」を含めた人間全体としての活動です。この非言語的表現を含めた表現されるすべてのものから、人間理解への新たな何かが見つかると考えています。私たちは、どこまでが「こころ」でどこまでが「身体」なのでしょう。怪我や病気は単に「身体」のことなのでしょうか。ハタマタそれ以外の何かの存在は…?長年のアスリートとの面接から、「こころ」と「身体」を含めた人間全体について考えるようになり、その頃から、「イメージ」「表現」「無意識」「語り」「身体」をキーワードに心理臨床の実践・研究を行っています。これらのキーワードは、人の「知」につながり、生を奥深く繊細に物語ってくれるものと考えています。「こころ」と「身体」から人間再考!非言語的表現を可能にする道具の一例夏のFDカンファレンスで

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る