総合人間科学系研究紹介
21/36

17総合人間科学系研究から広がる未来卒業後の未来像学習時間のクラスタリング結果を表すデンドログラム学習時間のクラスター千歳科学技術大学大学院光科学研究科博士後期課程修了、博士(理工学)。 千歳科学技術大学情報メディア課技術補佐員を経て、2012年より信州大学総合情報センターに着任。長谷川 理 助教データマイニングは人工知能やビッグデータ処理とも関わりが深く、ホットな研究分野の一つです。コンピュータの能力を知った上で、人間にしかできないものは何なのかということを考えていけるような人になってもらいたいです。本研究では、学生の学習活動からデータマイニングの手法で学習傾向の似た学生が凝集するクラスターを作ります。このクラスター情報を活用することで、支援が必要な学生を早期に発見し、さらに成績が優秀な学生が凝集するクラスターの特徴を分析することで、支援が必要な学生に対し有効な教材を推薦することや、学習活動に参考となる情報を提供することが可能となります。総合情報センターLMS(Learning Management System)をはじめとする ICT 教育支援システムの学生の利用履歴から、成績不振となってしまう可能性がある学生を早期に発見するためのシステムを確立することを目的とした研究を行っています。現在は上記を踏まえて、教材関連データベースと学習者の詳細な学習状況とから、個々の学習者に適切な教材推薦等の支援を行う機能を開発しています。さらに、教員に対しては、授業改善に繋がる情報を提供する機能を備えることで、学生への学修支援の精度や機会を増やす事を目指した研究を行っています。データマイニングの手法を用いた学習者の特徴分析による学修支援総合情報センター

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る