総合人間科学系研究紹介
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15総合人間科学系全学教育機構研究から広がる未来卒業後の未来像パリ市街「フランス文学ゼミ」授業光景どのような道に進むにしても、既存の考え方を絶対視せず、その発生と、根幹をなす要素を振り返ってみるという姿勢を身に付けて欲しいと思います。名古屋大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士前期課程修了、同大学院博士後期課程単位取得満期退学、パリ第4大学ソルボンヌ博士課程にて学位取得(Ph.d)。2017年全学教育機構に着任。鈴木 球子 助教初修外国語教育部門近代初期の様々な文章の読解を通じて、今日の私たちの思考・行動の土台となるものを問い直します。これはさらに、言語表現のあり方についても考える機会となるでしょう。言葉は、コミュニケーションのためのツールというだけではなく、その他にも様々な役割を持っています。そして、語られる背景となる文化と密接に繋がっています。フランス語やフランス語圏の文化、フランス文学を主に担当しています。18世紀ヨーロッパの文学と思想について研究をしています。ヨーロッパ中世末から近代にかけて、ものごとの捉え方は大きく変わりました。そして、近代の初めに生まれた様々な思想の中には、今日にまで影響を与えているものが多くあります。現代を考える上でそれらの発生の探求は欠かすことができません。それは、今日において当然のように語られている考え方や見方を、もう一度問い直すことでもあります。フランス文学・思想

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