総合人間科学系研究紹介
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11総合人間科学系総合人間科学系全学教育機構全学教育機構研究から広がる未来研究から広がる未来卒業後の未来像卒業後の未来像英語教育部門法言語学ゼミを開講しています関西学院大学文学部、文学研究科修士課程を経て、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程。2002年信州大学経済学部、2006年全学教育機構に着任兼元 美友 准教授「言語」や「法律」は、人間や社会について考える際の基盤となります。新たな切り口から両者を分析する手法を学ぶことが、皆さんが社会に出てから求められる問題解決能力を身につける役に立つことを期待しています。英国や米国では、法言語学が既に裁判のプロセスに活用されています。裁判員制度の導入をきっかけに日本でも研究が進みつつありますが、未だ歴史が浅く、今後の発展が期待される分野です。今後より一層研究が進み、理論的に確立されれば、日本の法言語学が、法医学のように、司法のプロセスで活用される一つのツールとなる可能性があります。言語学の知見を社会貢献に繋げるためにも、法言語学は有効な手法だと考えています。もともとは、理論言語学の一領域、語彙意味論やレキシコン研究を行っていました。現在は、言語学の知見を司法に応用させる法言語学(Forensic Linguistics)の立場から商標の研究をしています。商標に関する紛争の1つに、類否の問題があります。対比される両商標が同一・類似の商品に使用される場合に、出所の混同を生じるおそれがあるか否かが重要となりますが、あまり明確な基準はありません。文字結合商標を、言語学における複合語の観点から分析することで、類似/非類似と判断されやすいパターンを見つけ出し、明確な類否判断の基準を設定することを目指しています。言語学の知見を法律に応用:法言語学(Forensic Linguistics)図書館にある多読用の本外国語で読む喜びを見つけることが出来れば、卒業後も楽しみながら、そしてお金もあまりかけずに、その外国語の勉強を続けていくことが出来ます。ケンブリッジ大学、現代と中世言語学部修了(文学博士)。1993年に信州大学に着任し現在に至る。ルジチカ・デイヴィッド准教授英語教育部門私たちが開発したオンラインによる英語の多読システムは、教師が学生に多読をしてもらう際の支援になります。多読をすることにより学んだ語彙は忘れにくくなり、日本人の学生が英語をより効果的に学習出来るようになります。担当している科目は、英語のリスニングとリーディング、ライティング、コミュニケーション、文学などです。外国人の先生や留学生と楽しく英語で話が出来る「英語サロン」も週に二回運営しています。「英語サロン」は英語の運用力を伸ばすのに、とてもよい方法です。他には英語力を伸ばす方法としては、たくさんの英語を読むことです。また、多読を通して英語力を向上させる方法も研究しています。なお、イタリアの中世文学も研究の対象としています。多読の英語教育への応用とイタリア文学研究英語サロン学会で訪問したラヴェンアForensic Linguisticsの本場での研修

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