2017ryugaku_K
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海外での安全対策16信州大学 グローバル教育推進センター(GEC) 海外で、様々な勉強や国際交流をしたいという期待と希望に胸をふくらませている方も多いと思います。しかし一方で、日本と比べて多くの危険に遭遇する可能性があるということも忘れないでください。せっかくのすばらしい体験を、一つの事件、事故で台無しにしてしまわないよう、自己責任の意識を持って十分注意しながら、楽しく意義ある留学生活をおくってください。また、不幸にも被害にあってしまった場合は、被害の程度を最小限にとどめるよう、緊急連絡先を把握しておくことが必要です。自分の身は自分で守る。リスク予防の基本です。各種届出●大学への届出・異動届(留学届・休学届)・海外渡航届 ※海外で大きな事件・事故があった際、大学が学生の安否を確認できるよう、留学に限らず海外に渡航する際には必ず海外渡航届を提出してください。提出先:各所属学部・研究科の学務担当窓口(教育、工学、農学、繊維学部の1年生は松本キャンパスの学生総合支援センターへ提出)●外務省への渡航登録現地情報の収集●外務省海外安全ホームページ ここでは国別の危険情報、感染症、安全対策、在外公館リストなどを確認することができます。また在留邦人向けの安全の手引きなども掲載されていますので、参考にしてください。海外旅行(留学)保険への加入 海外での医療費や移送費は非常に高額になることがあり、国や状況によっては数百万円の入院費用や数千万円の移送費が必要となるケースもあります。簡易な海外旅行保険では十分にカバーできないことが多いため、保険の適用範囲、限度額、受けられるサービスなどを十分検討のうえ加入しましょう。  事件や事故に遭う危険 海外では予想もしない事件・事故に巻き込まれるケースがあります。海外でありがちな犯罪の手口をあらかじめ知っておくことも、予防の一つとなります。出発前の情報収集と準備留学先での危険と予防・3ヶ月以上の海外滞在:在留届 在留届は、旅券法により海外に3ヶ月以上滞在する場合に提出が義務付けられています。・3ヶ月未満の渡航:たびレジ 渡航期間中、緊急事態発生など安全に関わる情報をメールなどの方法により提供します。 また、海外で大規模な事故や災害などが発生した場合、必要な支援がスムーズに受けられます。把握しておくべき連絡先● 現地の救急車・警察・消防● 信州大学および研修先の学校等● 引率者がいる場合は、その連絡先● 海外旅行保険会社・クレジットカード会社● 現地の在外日本公館!(外務省海外安全ホームページはこちら)https://www.anzen.mofa.go.jp/(たびレジ・在留届けへの登録はこちら)https://www.ezairyu.mofa.go.jp/  加害者(犯罪者)となる危険 不注意で物を壊したり他人に怪我をさせたり、また知らないうちに法律に違反し逮捕されたり高額の罰金を払うことになってしまうこともあります。前者については十分な補償のある損害保険に加入しておくこと、後者については現地の基本的なルールを理解しておくことや、だれかに誘われても少しでも怪しいと感じたときにはきっぱりと断る勇気が必要です。  健康を害する危険 食事や水が合わない、または精神的なストレスなどから体調を崩す人もいます。その土地の風土に慣れるまではとくに十分な休養・睡眠をとり、水や食べ物にも注意しましょう。また渡航先によっては感染予防のため予防接種を行っておく必要がある場合もあります。!(食中毒)現地の人が食べていた屋台の料理が美味しそうだったので自分も食べたところ体調を崩し、予定されていた授業やアクティビティに参加できなかった。CASE 2(スリ)ソフトクリームを食べながら歩いてきた人がぶつかってきて、服にクリームが付いた。親切にふき取ってくれたが、後で気がつくと財布がなくなっていた。CASE 1(麻薬に関わるトラブル)現地で知り合った人に「日本に帰ったらこの荷物を友達に渡して欲しい」と頼まれ、引き受けて持ち帰ったところ空港の手荷物検査でその荷物から麻薬が発見され、薬物密輸の現行犯で逮捕された。CASE 3!

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