工学部 研究紹介2018
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河川氾濫時の避難行動シミュレーション。避難行動の影響要因を分析することによって、安全計画のための情報を得る連続繊維シートによる鉄筋コンクリートはりの補強効果を調べる。各補強パターンによる亀裂発生状況の違い⼤上研究室研究から広がる未来卒業後の未来像数値シミュレーションは工学の問題を解決する有用な手段です。大上研究室では数値解析とシミュレーションによって土木工学分野における様々な問題の解明に取り組んでいます。例えば、・材料物性値のパラメータ同定・災害時における避難行動のマルチエージェントシミュレーション・土砂災害の危険性評価・種々の数値解析手法の効率化の検討等です。数値実験には、材料や大きさ、環境の制約を受けない、特殊な設備がいらない、短期間に実施できるなどの利点があります。特に対象とする問題が災害などのように実験による検証が困難である場合、シミュレーションにより災害の支配要因を明らかにしたり、災害対策の効果を予め把握することも可能となり、防災計画に有益な情報を提供できるようになります。同研究室の卒業生は、国土交通省や県庁、市役所などの官公庁、JR、建設会社、コンサルタント等へ就職して、幅広い分野で国土の整備や地域の発展のために活躍しています。大上俊之教授主な研究分野は構造工学における数値解析、土砂災害の危険性評価、物性値同定解析。構造の⼒学を解析する、防災を調べる⽔環境・⼟⽊⼯学科研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード物性値同定・マルチエージェント・防災・避難⾏動・⼟砂災害危険性評価•構造工学における数値解析•材料物性値のパラメータ同定•マルチエージェントシミュレーション•災害時の避難行動シミュレーション•災害危険区域の抽出•安定したパラメータ同定解析手法の構築に関する基礎的研究(科学研究費基盤研究C)•地域保全対策情報の提供を目指した時空間測量によるウイークポイントマッピング(競争的資金研究助成・日本建設情報総合センター)•硬質発泡ウレタンの土木分野への応用(民間企業奨学金)土木学会役員候補者選考委員会委員土木学会中部支部商議員、優秀研究発表賞選考委員会委員国土交通省長野国道事務所並びに国営あづみの公園事務所における総合評価審査分科会長野県道路施設長寿命化修繕計画策定委員、県道上高地公園線防災対策検討委員会委員長野市都市計画審議会委員、景観審議会委員【先生の学問へのきっかけ】72

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