工学部 研究紹介2018
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安全・安⼼をサポートする地球環境・⽣活環境情報の光センシング技術電⼦情報システム⼯学科研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード光技術・リモートセンシング・地球⾃然環境・⼈間⽣活環境・フィールド情報•光計測システム開発•分光応用計測装置開発•リモートセンシングシステム開発•ライダーシステム開発•レーザー応用装置開発•新技術開発財団植物研究助成(代表):H29年度、植物生育診断分布の遠隔計測が可能な植生蛍光スペクトルライダー装置.•科学研究費(基盤A)(分担):H29~H31年度、降水によるエアロゾル発生現象:大気‐森林相互作用の新展開.•科学研究費(挑戦的萌芽)(代表):H27~H28年度、特に中間赤外領域を中心とした超広帯域スペクトル計測に基づく植物健康診断法.•科学研究費(基盤B)(代表):H25~H27年度、浮遊バイオエアロゾル挙動の遠隔計測が可能な車載型蛍光分光ライダー装置.•総務省SCOPE地域ICT振興型研究開発(代表):H24~H25年度、地域農産物ブランド化を支援する分光型クラウドセンサネットワークの農圃場「現場」実証試験.•レーザーレーダー研究会運営委員.•一般社団法人ALFAE理事.•招待講演・話題提供オプティカルファーミング(光営農)の提案、次世代工業化農業研究会セミナー「農業における光センシング技術とICT活用」長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センター(2016年9月30日);生活環境を知る!光センシング技術、計測自動制御学会中部支部シンポジウム2016(2016年9月16日);光センシング技術の動向-農業分野に適応可能な先端光計測技術の紹介-、JST/CREST研究会(2016年2月23日).開発した車載搭載型蛍光レーザーリモートセンシングシステム(LIFS(Laser-induced Fluorescence Spectrum)ライダー)⿑藤研究室研究から広がる未来卒業後の未来像地球環境・生活環境情報を捕える光センシングシステム(上)LIFSライダーによる長野県諏訪湖水質観測の様子(下)安全で安心な生活が保障されるには、どのような情報が必要でしょうか?私達の生活に関わる自然環境を注意深く見つめ、その情報をきちんと理解し提供する技術-光センシング技術-の開発を行っています。空・水・生物・火山等、私達の生活環境が“今”どうなっているのかを、正しく理解することが、安全・安心を確保する第一歩です。それを実現するキーワードが“光”“画像”“IT”です。レーザーや特殊カメラといった、最新の光・画像機器を駆使したオリジナルな光センシングシステム(ライダー)を開発しています。信州の身近な環境から世界観に富むグローバルな環境までを相手にして、安全・安心な生活のための情報発信を目指します。地球と人間は“光”の恵みを上手に使いながら、現在の豊かな自然・生活環境を作りあげてきました。将来の、青空と緑に囲まれた空間に光が満ちあふれている美しい生活環境を想像して下さい。工学技術としての“光”だけではなく、理学・農学・生物学・人間・生活・環境・地球そして宇宙をつなぐ技術として、“光”が活躍する場面は無数にあります。目指すべきは、“光”の新たな可能性への挑戦!発想を実験という体験(やってみることが重要)を通して実現すること、その事実をきちんと理解できる能力を身につけること、をモットーに指導しています。どのような職業についても“へこたれない力”を授けますよ。齊藤保典教授1980年信州大学工学部助手。2004年より現職。学生時代にレーザー光の美しさに魅了され、それが仕事になってしまった。以来、一貫して光センシング技術の開発に従事。光を通じて人間と自然の関係を見続けている。【先生の学問へのきっかけ】太陽が昇ると寝てられない・沈むと眠くなる、という性質なので、光が絡む自然現象が好きです。雷なんかは大好きでしたね。卒業研究で窒素レーザーを作りましたが、これは制御された雷みたいなもので。青白く光って、バチィ—ンと強烈な音はするし、ちょっと間違うと適当にシビレて気持ちが良かったり。実験は楽しかったですね。その延長で修士課程ではレーザーの研究室に在籍しました。(レーザー)光を背景にした自然環境と人間の繋がりに興味を持っていたので、今の研究(環境情報の光センシング)は大変気に入っています。50

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