工学部 研究紹介2018
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建築学科佐倉研究室研究から広がる未来卒業後の未来像増加傾向にある空きスペースを地域に適したカタチで利活用していくことで、地域コミュニティーの活性化、より豊かな地域環境の形成、ひいては移住者や観光客の増加も望めます。欧州諸都市の先駆的な取り組みを研究し、長野市で実践することで、人口減少時代の地方都市の都市空間モデルを構築していきます。地方創生が謳われる昨今、従来通り大企業に就職することが理想とは限りません。重要なことは、どのような状況下に陥っても豊かな生活を維持できるスキルを身につけることです。グローカルな研究・実践を通じ、そのようなスキルの習得を期待しています。佐倉弘祐助教2015年に千葉大学大学院工学研究科建築・都市科学専攻修了、博士(工学)取得。龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンター博士研究員を経て、2016年6月から現職。一級建築士。近年、人口減少、少子高齢化などの社会変動により、空き家・空き地が都市部に増加し、社会問題となっています。それらの「空きスペース」を肯定的に地域資源とみなし、有効活用していくための理論研究と実践プロジェクトを展開しています。理論研究の基盤を欧州(特にスペイン地方都市)に置き、実践プロジェクトの基盤を長野市に置くことで、「グローカル(=グローバル+ローカル)」な研究・実践を心がけています。都市空間デザインに関する「グローカル」な研究・実践研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード都市空間・地域資源・デザイン・リノベーション・まちづくり【先生の学問へのきっかけ】幼い頃から知らない都市へ旅行することが大好きでした。大学生になり自分の行ったことのある都市や建物が講義で取り上げられ、それらのデザインや設計意図を深く知るにつれて、のめり込んでいきました。■スペイン地方都市の地域資源の再利用手法■欧州地方都市の都市農業■中国農村集落の集落構造と地域資源を尊重した再開発■長野市善光寺門前界隈を対象とした「まち畑プロジェクト」●株式会社シーンデザイン建築設計事務所との「まち畑プロジェクト」●龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンター学外研究員●欧州中都市における都市農業の戦略的意味に関する研究(科研費基盤C:連携研究者)龍谷大学社会連携・社会貢献活動報告会役員リノベーションまちづくり学会2015会場運営スタッフ代表「まち畑プロジェクト」写真。手前は空き地のまち畑改修。奥は空き家のプロジェクト拠点改修。スペイン・バレンシアの都市部に位置する都市農園。1000年以上続く灌漑水路を現在でも利用している。信濃毎日新聞2017.3.1(左)中国杭州農村集落調査(右)コペンハーゲンのコロニーガーデン現地視察124

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