農学部学部案内2017
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研究紹介●現在取り組んでいる研究テーマは?ニワトリに有用な異種抗体を作らせるために、免疫寛容なニワトリをつくる研究をしています。最終的には、ヒトが使えるバイオ医薬品をニワトリの卵の中に作らせることを目指しています。●将来の夢は?安心して毎日食事ができる環境づくり、に携わる仕事がしたいです。農業が、消費者にとっても身近に感じられるようにしたいです。●農学部の雰囲気を一言で表すと?自然豊かでひとも温かいです。演習林や牧草地などに囲まれ、四季を感じられる気持ち良い環境です。また、先生方をはじめ学生や地域の方も穏やかで優しい方が多いと思います。●後輩へのメッセージをお願いします。キャンパス内やすぐ近くにフィールドがあり、そこで実習を行うことができます。これは信州ならではの魅力だと思います。その他にも伊那キャンパスでは、ここにしかないたくさんの素敵な経験や出会いがあります。後輩の皆さんにも、ぜひここで充実した学生生活を送っていただきたいです。動物行動管理学研究室では、ウシやヒツジといった農用動物(家畜)、動物園で飼育されている展示動物、農林産物を食い荒らすニホンジカなどの野生動物を対象に、彼らがストレスを感じることなく生活できる環境を提案し、両者の良好な関係が築ける生産、飼育環境、生息環境の構築を目指しています。動物生体機構学研究室は、動物解剖組織学の研究室です。「食べる」をキーワードに、様々な染色方法を駆使し、光学顕微鏡・走査型共焦点レーザー顕微鏡や電子顕微鏡などを用いて研究を行っています。消化管における神経-内分泌-免疫系のクロストークを解明できれば、「食べる」ことにより、血糖調節や粘膜免疫などの生体機能を制御することが可能になるかも知れません。動物栄養飼料学研究室では、農産および食品バイオマスを飼料原料として再利用するための技術開発を目指しています。現在は、リンゴジュース粕からキノコ培地を作り(左)、キノコ廃培地から牛用飼料を作る(右)ための分野横断的研究を行っています。また、養鶏場からの窒素排出量を減少させ得る給餌プログラムおよび排泄物処理方法の開発を、海外の大学と共同で研究しています。鳥類始原生殖細胞の同種間移植・個体復元はニワトリとウズラで成功しています。このことにより、動物を継代繁殖によらずに、始原生殖細胞の凍結保存→移植→次世代発現により、植物種子の感覚で家禽の種保存・復元ができる道筋が開けました。同一目に属する近縁種への細胞移植による次世代発現が可能となれば、希少種、貴重品種への応用の道が広がります。12学生Voice動物資源生命科学コース 旧 食料生産科学科青柳 ゆきこ(平成28年度卒業)

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