繊維学部研究紹介2016|信州大学
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サイズW7.5cm×H4.35cm配置位置横11cm、縦2.5cm耐炎サーマルマネキンを活用した防火服の評価・設計防火服に関わる耐熱・防炎試験方法の研究開発・評価も行います。若月研究室火災という一つの極限の熱流体に対して、(1)火災という極限熱環境の現象・原理の理解、(2)耐熱服・消防服の内部で生じている熱伝導プロセスの解明・熱傷防止のための衣服構造の開発、(3)火災に耐える、防ぐ、燃えにくくする素材・複合材料の物性・評価法・設計手法の開発、(4)消防士が使用する高度な熱防護機能を有する個人保護具の設計・試作・実証(技術要素の提案)を研究しています。火災から材料及び人を防護することが目標ですが、研究成果は新技術の開発に加え、労働者(ユーザー)の安全啓発(Education)のために発信します。一つの問題の物理的根拠を大学で習得した幅広い知識により理解し、問題解決のアプローチを探っていける力を育てます。大学内のみならず実社会・災害現場において、自身の研究がどのように活用されているかを実体験し、理想と現実のギャップに理解を深めることは、将来社会人においてもいかに学問と実務とを結び付けるかを考える貴重な機会になると考えます。近年の軽量化・省エネルギー化による機能性高分子材料の開発や用途開拓は目覚ましいものがあります。しかし、その利点である機能性を追求するゆえ、欠点である安全性を見失ってしまうことも多々あります。卒業生には、安全を常に意識した新技術の開発に携わってほしいと思います。若月薫准教授2005年米国メリーランド大学でPhD取得後、総務省消防庁消防研究センター火災災害調査官・主任研究官を経て2015年より現職。主な研究分野は熱工学、火災工学、実験工学、赤外線分光、労働安全衛生研究から広がる未来卒業後の未来像消火活動用グローブの耐熱評価試験方法の開発及び現行品の評価着用状況を再現し、耐熱・機能性に優れた手袋構造の研究を行います。サイズW3.6cm×H4.35cm配置位置横11cm、縦22.2cmサイズW3.6cm×H4.35cm配置位置横14.9cm、縦22.2cm機械・ロボット学科機能機械学コース消防活動の安全を確保し、一人でも多くの市民を火災から救う24

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