繊維学部研究紹介2016|信州大学
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テキスタイルは衣服だけではなく、様々な分野で使われています。本研究室は平成27年度に発足した新しい研究室で、テキスタイルに新たな機能を付与するための設計や加工処理の開発・研究に取り組んでいます。皆さんが使っている携帯電話に内蔵されているGPSアンテナを、アパレル用繊維で開発し衣類に組み込む研究を行っていますが、これは認知症患者の所在地確認などに利用することができます。また、温度センサー機能を組み込んだテキスタイルの開発や三次元テキスタイルの設計についても研究を行っています。繊維材料、製布技術に関する専門知識を習得することだけでなく、能動的な学習方法を身につけ、さらにグローバルな視野とコミュニケーション能力を持つ人材の育成を目指しています。朱春紅助教信州大学大学院を修了後、大王製紙株式会社を経て、2015年10月より現職。専門分野は繊維工学・紡織工学。主な研究分野は新しいテキスタイル開発・評価に関する研究。GPS用テキスタイルアンテナの構造、設計及び実物現代技術を用いた宋錦織物の開発及び応用例熱電対織物:温度センサー技術をテキスタイルへの応用GPS用テキスタイルアンテナは、テキスタイル製布技術を用いて、電子通信分野などの新たな技術と融合することで、製布技術の新たな発展に結びつくものと考えています。また、三次元テキスタイルの製織技術の開発やテキスタイルセンサーの開発は、福祉、医療、建築などの諸分野で、テキスタイルの利用と応用の範囲を大きく広げる者と考えています。裏面熱電対織物温度測定結果再現応用例衣服や飾り用織物20.8020.8520.9020.9521.0021.0521.100153045607590Time/Min.Temperature/℃textile 1textile 2textile 3textile 4standard 1standard 2standard 3伝導帯媒質アースアンテナの三層構造組織図(一部)実物図先進繊維・感性工学科先進繊維工学コース研究から広がる未来卒業後の未来像朱研究室製布工学によるテキスタイルの応用開発12

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