信大NOW99号
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信州大学長と語る伝統対談第3弾は、教育学部卒業生で、海外で活躍する若手経営者出口友洋さんが登場。卒業後、コンサル会社を経て、なんと香港、シンガポール、台湾で日本のお米を専門に販売するというユニークな経歴の持ち主で、「日本米食味鑑定士」という資格も持つ“米ソムリエ”です。今回も信州大学卒業生のフリーアナウンサー井里美さんに司会いただき、信大の独創性に新たなキーワード、「グローバル」を加えた楽しい対談となりました。(2016年2月収録)フィールドに恵まれた信大ならではの大学生活。井里美さん(以下敬称略) 前掛け姿の出口さん、きりっとしていて格好いいですね。濱田州博学長(以下学長) ちょっと低めに腰のところで締めていて、いいですね。出口友洋さん(以下敬称略) ありがとうございます。これは、いわば我々のユニフォームなんです。井 前掛けに書いてあるのは、香港精米所・商売繁盛・安心美味・三代目俵屋玄兵衞。出口 三代目俵屋玄兵衞は、屋号と言いますか、ブランド名ですね。香港にあるので香港精米所です。精米する時も、営業でお客さんを回る時もこれを着けています。昔の御用聞きのお米屋さんのような雰囲気を出しているんです。井 改めて出口さんを紹介させていただきますと、海外で日本産のお米を販売する会社を経営されていらっしゃる。学長 お米の仕事を選んだのは何か理由がありますか。出口 もともとお米が大好きだったんですが、仕事で上海や香港で何年か生活してみて、日本で当たり前に食べられていたおいしい日本産米が、海外ではなかなか食べられない。ないのだったらやってしまおうということで、玄米で仕入れて、オーダーをいただいてから精米してフレッシュなお米をデリバリーするという、本当に町のお米屋スタイルで始めました。学長 そういえば、私もお米が大好きなので、かつてアメリカに住むことが決まった時には、まず炊飯器を買いましたね。井 現在は精米所を香港、シンガポール、台湾にお持ちで、今年はハワイに出店されるそうですね。出口さんは北海道のご出身で、信州大学に来て、アジアへ、世界へと飛信州大学       伝 統 対 談野外教育というプログラムは、信州大学だからできること。なぜなら信州はフィールドに、とても恵まれているから。(出口)グローバルで発揮される信大の独創力。司会・コーディネーター井里美さん (どい さとみ)(人文学部卒業生)1970年富山県生まれ。信州大学人文学部国語学科卒業後、BSN新潟放送アナウンサーなどを経て、現在は文化放送などのラジオパーソナリティ、司会・話し方講師など多彩な活動を行う。神奈川県川崎市在住。Vol.3featuringグローバルで発揮される信大の独創力。03

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